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さー

Author:さー
愛知生まれの東京育ち。
旅と野球とお酒を愛する39歳。女。
フットワークの軽いインドア派。

2012年1月15日、世界放浪の旅に出発。
2014年12月23日、帰国。

行きたいところに行ったら最終的に世界一周になりました。

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教えておじいさん

【巡礼9日目】Viana-Navarrete 22.2km

巡礼に出て初めて熟睡できた朝。歩き始めてからずっと筋肉痛だった足が嘘みたいに軽くなっています。毎朝、起きて足を床に着けると痛みでまともに歩けず、クララが立った時のような歩き方でソロソロ歩いていたのですが、今日はスタスタッと歩けます。睡眠って大事。
イボンヌも「なんて素晴らしい朝なの!」と両手を挙げて喜んでいます。そんな彼女は次の大きな町までバスで移動してカメラを買うとのことで、ここでお別れです。この先は穏やかな巡礼になりますように。

クララは今日も歩きます。

いいお天気。
ちなみに今のスペイン北部の気温は日中は20℃を超えますが朝晩は8℃前後とかなり寒いのでフリースとダウンが手離せません。

道端に描かれているメッセージに励まされます。

「ブエン・カミーノ!」とは「よい巡礼を!」という意味です。地元の人から巡礼者に、巡礼者から巡礼者に掛けられる合言葉です。

歩き始めて2時間ちょっと。州が変わり、リオハ州に入りました。


と、そこに一軒の家が。軒先に座っているおばあちゃんが「スタンプ、スタンプ」と言ってきます。

そういえば巡礼路沿いに名物おばあちゃんがいると聞いたことがあったんですが、ここのようです。昔からずっと、コーヒーやお菓子を用意して巡礼者を迎え入れてくれているそうです。

ありがたくご接待inスペインを受け、スタンプももらいました。

気持ちのよいリオハ州のスタートが切れました。

ホタテマークのデザインも変わりました。



今や巡礼路は観光の目玉になっていて州によって力の入れ具合が違うので見ていておもしろいです。

リオハ州、最初の街は州都のログローニョ。美しい橋を渡り中心地に向かいます。

この橋を渡っていると次々にすれ違う人が「ブエン・カミーノ!」と声を掛けてくれます。タバコを吸いに外に出てきた会社員からスーパーの袋を提げたおじいちゃんまで、こっちが挨拶する前に言ってくれるのです。なんて素敵な人たち。素敵な街。

しかもリオハと言えばワインの産地!!

街中の案内図はボデガ(ワイン蔵)だらけです。えっと、樽マークに沿って歩けばいいんでしたっけ?

あぁ、このままだと別の聖地に着いてしまいそうです。


ワイン蔵の看板が目に入らないようにうつむき加減で教会の前を歩いていると「ソニャ!」と呼ぶ声がしました。一瞬通り過ぎかけましたが「あ、私のことだ…」と気付き足を止めました。

そうです私は今、ソニャと呼ばれているのです。

事の発端は昨晩イボンヌと行ったレストランで自己紹介をした時のことです。私の名前は外国人にまず覚えてもらえない非海外対応ネームなのでいつも「名前…なんだっけ?」と何度も聞かれるか、名前を呼ばれないかのどちらかです。
中国人みたいにイングリッシュネームでも持っていればいいんですが今さら「クララと呼んで」と言うのもどういう顔で言ったらいいか戸惑うもので普通の名前で押し通していたんですが、今回は巡礼中だし違う自分を見せちゃおうかなという浮わついた気持ちが出てきてしまい「じゃぁサーニャって呼んで。私のロシアンネームだから。」と言ったんです。あぁ、書いてて恥ずかしいです。二度と言いません。
そんな勇気を出して言った一言なのに、それすら彼らは覚えられず「ソニャにしましょう」となったのです。



ソニャって誰?



この時「ソニャ!」と呼んだのは半年間お休みをもらってるフィンランド人のウーラです。
「朝から歩いてるの?元気ねー。」と感心してくれたウーラは今日はすべてバス移動だそうです。「明日からはちゃんと歩きます」と手を挙げて誓っていましたがニヤリと笑っていたのでどうだか分かりません。

一緒に教会を見学してお別れ。


ソニャは歩きます。



こんな街を見るとどうしたらいいか分からないです。小さな広場にバルと薬局と売店がこじんまりと並んでいる、そんなところがいいです。東京帰れません。

街を抜けると森林公園のような場所をひたすら歩きます。

散歩やランニングをする地元の人とホタテ貝付けた巡礼者。装いの違いが顕著です。

では巡礼者はどんな格好しているかというとたいていこんな格好しています。

まんま抜け出してきたんじゃないかというくらいこの絵と同じ格好をしてる人もいます。よく日本人はガイドブック通りで…と言われますが欧米人だって似たようなもんです。ただ生まれ持ったスタイルの良さと根拠のある自信によってかっこよく見えてしまうのです。そこが大きな違いです。

かくいう私は上はユニクロ、下はH&Mというカジュアル界代表のような格好をしています。

世良公則みたいですけどパンタロンは履いてません。影でそう見えるだけなのでご安心ください。平成を生きています。

世良公則は歩きます。



かなり広い公園で抜けるのに一時間以上かかりました。

そして現れたのがこの道。


道沿いの金網に無数の十字架。

巡礼者が落ちてる木で作っていくんでしょう。あまり宗教色を感じない巡礼路ですがここは少しだけ神妙な気持ちになりました。

ぶどう畑とその奥に見える町が今日の目的地。



間違いなくいい町でしょう。

歩き始めて5時間ちょっと。13時に目的地到着です。

相変わらず人がいません。

宿は教会の目の前にある小さなアルベルゲにしました。

結論から言うと、この目の前の教会の鐘が夜中も30分毎に鳴り響き、その度にビクッとして起きてしまうそんな宿でした。もちろんイビキのオプショナル付きです。

さて本日の余暇活動ですが、考えてみたら最近、お酒のつまみばかりでまともな食事をしていなかったので今日はきちんとしたご飯を食べようと思います。

名前が気に入ったのでEl Molinoというお店にしました。今年の森野はどうですか。

地下のお店に入ると地元の人達のお昼時で大混雑。地上に人がいないと思ったらこんなとこにいたのねー。

前菜・メイン・デザート・飲み物付き10ユーロの昼定食です。

前菜はサラダ。パエリアにするか散々悩みましたが今日は体にいいものを食べるのです。偉いね。
そして見てください。飲み物を。
ワイン、フルボトルです。昼の定食に付いてくる飲み物がワインフルボトルってどうなってるんですか、この国。目の前に置かれた時は一瞬キョトンとなりましたが、すぐに頬の筋肉が緩んでいくのが分かりました。
これが日本だったら「見て見て!あの人、一人でボトル飲んでるー!」「やばーい!」「10年後、私もああなるかもー!」「やだー!」って後ろ指さされるんです。女子会やってるアラサーに。
でもここはシャングリラことスペインなので堂々と飲ませていただきます。サルー!

メインは豚肉のソテー。

日焼けしちゃったからビタミン取らないとね。

デザートはプリン。

チューブのまま吸えるほどの生クリーム好きにとっては最強のコンビです。


ごちそうさまでした。

お昼寝の後はバルへ。

このイワシの酢漬けがおいしいんですよ。疲れた体に染み渡ります。
今日も一日無事終了です!サルー!!


【巡礼10日目】Navarrete-Azofra 22.9km

今さらですがリオハ州の地図です。

点線が巡礼路です。
魅力あふれる街ログローニョを泣く泣く通過し、ナバレテでボトルワインを飲み干し、現在ベントサで「へぇ~こんなところ歩いてるんだ~」と感心しています。
地図もガイドブックも持っていないので、こういう情報は頼りになります。


私が持っている巡礼路情報はサン・ジャンでおじいちゃんからもらった、ざっくりとした全体の行程&高低表と、ざっくりとしたアルベルゲ一覧表のみ。これを毎朝出発直前に見て、どこまで歩くか決めます。あとは矢印とホタテマークに沿って歩いているだけ。樽マークにつられなければ無事目的地に到着です。

今日も真面目にAzofraという町を目指して歩きます。
どうです?この景色、見飽きました?



私はね、全く見飽きないんですよ。ヨールレリヒ♬

ヨーデル歌っていたらナヘラという町に着きました。

岩場の中に町がある不思議なつくりです。

ここのバルでお昼ごはん。
リオハのワインはロゼもおいしいらしいのです。

本当においしかったです。

再び歩き始め、再びぶどう畑。

あの雲はなぜ私を待ってるの?
と歌っていたらドドドーーッ!!と向かってくる者がいます。誰や!




山羊のユキちゃんではなくて羊のメイちゃんです。

押すな押すな!慌てるでない!


君達は間隔を開けるということを知らないのかね。


おしりかわいい。

そんな突然の来客が去った後は、しつこいけどぶどう畑。

ヨールレリレリヒ~♬

サンティアゴまで残り580km。

もう200km以上歩きました。これをあと3回繰り返せば…。

道のりは遠いです。


それからしつこいけど麦畑。

これはまだ若い麦。


まっすぐピンと立って毅然としています。

それが月日を重ねると

穂先が柔らかくなって風にうまく乗って気持ちよく揺れています。


そして最後には黄金色に輝くのです。
人生みたいでしょう?


こんなことを考えながら歩いてます。哲学の道inスペイン。

現実に戻りました。

歩きへんろ道inスペイン。なーむー。

こうして目的地に到着。

相変わらず人がいません。

アルベルゲはこちら。


廊下


な、なんと二人部屋。

最強です。このアルベルゲ最強。

ひとつ難点を言うならシャワー室が男女共同な上、更衣室がなかったことです。
シャワー室に向かっている時、男の人が前を歩いていたのですが、ドアを開けてすぐに閉めて戻ってきたんですね。満員だったのかなと思いながら私もドアを開けるとそこには上半身裸、パンツ一丁のおばちゃん4人が通路でお互いの体をマッサージし合っていました。ここ蒲田温泉ですか?
「あー入んなさい、入んなさい!」と手招きしてくれる乳丸出しのおばちゃん。
世界どこにいってもおばちゃんは最強です。

なでしこクララはそそくさとシャワーを浴び、飲みに出掛けました。

チキンのビール煮込みとワイン。

デザートは生クリーム。


この後バルで飲み直して宿に帰る途中。

10時近くになってもまだ明るいスペインの夜。 巡礼を始めて10日目が終わろうとしています。これをあと3回繰り返せばサンティアゴ…。

まだまだ道のりは遠いです。

乳丸出しまであと20年。
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幸せなら手をたたこう

ドタバタしていて更新が滞ってしまいましたが、何事もなかったかのように再開です。しれっとね。

【巡礼11日目】Azofra-Granon 21.9km

朝日と共に始まる一日。

爽やかです。実に爽やかです。

光が麦畑に当たって銀色にきらきら輝く瞬間。

どうですか、私も輝いていますか。そうですか。

今日も歩きましょう。
麦畑の中の一本道を。どこまでもどこまでも続く一本道を。

♪君の行く道は~果てしなく遠い~
P5141168-001.jpg

だのに~(だのに~) なぜ~(なぜ~)
※復唱の部分も一人で歌っています。



歯をくいしばり~


君は行くのか~そんなにしてまで~♪

『'14春-巡礼-』のテーマ曲です。
この麦畑は今まで歩いた中でも一番の美しさでした。毎日毎日同じことの繰り返しのようですが、昨日より今日の方がもっと素敵って思えます。
クサイですか。そうですか。

果てしない道の向こうに小さな町が見えました。

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダです。

大きな矢印に沿って歩くと旧市街に入ります。


中心部には大きな教会。

「教会に入るか、バルに入るか」という2択に悩んだ結果、教会に入りました。
どうですか、巡礼者みたいですか。巡礼者なんですよ。

理由はあれです。お土産屋さんにニワトリの置物がたくさん並んでいたからです。確か巡礼路沿いにニワトリ伝説で有名な教会があったようななかったような。もしかしてここのようなそうじゃないような。

入場料を払って中に入ると展示室。

この漢字を見て「なんかおかしいようなおかしくないような」と首をかしげてしまった私は社会人復帰できるのでしょうか。もう3年近くまともに文字を書いていません。どんどんバカになっていきます。

前に「スペインのマリア像は庶民的」と書きましたがこんな雰囲気です。

素朴でしょう。

展示室の隣に教会があり、入ると立派な祭壇がありました。


そしてこちらが町の名前にもなっている聖ドミンゴ。

両脇にニワトリが立っています。ニワトリ伝説の教会、ここでした。

この伝説とは『昔々、巡礼者の親子がこの町に来た時、息子に恋をした女性が相手にされなかったのを恨み、銀の盃を荷物に入れ無実の罪をかぶせました。息子は捕らえられ絞首刑になり、両親は悲しみの中サンティアゴまで巡礼を終えて息子の元に戻ると、なんと絞首台の上で聖ドミンゴに支えられて息子は生きていました。その話を役人にすると「そんな話はこのテーブルの上のローストチキンがニワトリになるようなものだ」と相手にしませんでしが、その時突然チキンがニワトリに変わり、高らかに鳴き声をあげ、役人は慌てて息子を絞首台から降ろしました』という話です。

分かります、突っ込みたいところがあるのは分かりますよ。でも大人の対応しましょう。ひとつ言えるのは、女は怖い。

このドミンゴさんがねぇ…なるほどねぇ…と思いながら立ち去ろうとすると、な、なにかいる!



檻の中に見えている小さな赤いとさかが分かりますか。生にわとりです。
ニワトリ伝説にちなみ、生きたニワトリの雄雌が1羽づつ祀られているそうです。(ストレスがたまるから一週間交代。ニワトリも楽じゃないね)
珍しいもの見させていただきました。

そんなサント・ドミンゴの町はとてもいい雰囲気で、ここで1泊してもいいかなとも思ったのですがまだ時間は11:30。終わるには早すぎるしバルに行くのも早すぎです。なので、もうひと踏ん張りしてひとつ先の町に行く事にしました。

と思って歩き始めたのですがやっぱりやる気が出ません。お菓子休憩です。

草むらに腰をおろしてお菓子をむさぼり、ふと気づきました。ここはもしかしたら絶好の道草ロケーションではないですか。
木にもたれて、帽子を目深にかぶって葉っぱをくわえて昼寝、、、そうです”絵に描いたような道草”を一度してみたかったんです。ここでやるしかない。

いそいそと支度をして、じゃおやすみなさいと寝始めた時。
向こうから女の子がやってくるのが見えました。

「Are you Japanese?」

「Yes...」

「Japonesa?」

「Si...」

「わー!日本人ですか?」

「はい」

この場面で初めて日本人巡礼者に会うという運命。私の道草…。

見事な三段活用で話しかけてきたのは大学を卒業したばかりの帰国子女、ゆかりちゃん。トレーニングのためにリュックにダンベル詰めて新宿を歩いていたという強者です。数日前「少し先に日本人が一人歩いてるよ」と聞いていたので「この人だ!」と思ったそうです。行動筒抜け。

こうして11日目にして初めて会った日本人巡礼者。せっかくなので道草は中止して、目的地まで一緒に歩くことにしました。

ちなみに巡礼者を国別に分ける(個人的統計による)と、多いのはやはりフランス人とスペイン人。ただこの2ヶ国は地元の利というか、勝手知ったる台所という感じであまり他の国の人達と関わらないんですよね。特にグループで歩いている人達とはあまり話す機会がありません。この二大勢力に続くのが、カナダ人、ドイツ人、イタリア人です。特にピレネーのあたりはカナダ人だらけで「なんの祭りですか?」と聞きたくなる状況でした。最近増えたのがドイツ人。どこもかしこもドイツ人。でも彼らは静かにしているので目立ちません。反対にオレオレ系ゴリ押しなのがイタリア人。あとなぜか多いのがアイルランド人。今まで旅をしていてアイルランド人に会ったことは一度もなかったんですがカミーノではやたら会います。他にもアメリカ人、オランダ人、ブラジル人、北欧系か多いです。アジア系では韓国人。クリスチャンが多いというのもあるし、カミーノはとても有名みたいです。少数派ではメキシコ、エクアドル、南アフリカ、ロシア、タイなどなど。逆に旅しているとよく会うのにカミーノで全然見かけないのがイギリス人とスイス人。それぞれの国での流行りとかあるのかなーとか見ていておもしろいです。年齢層は50~60代が圧倒的。マダム勢揃い。私なんてひよっこです。ペーペーしてます。
それと様々な国の人が一堂に会するこの場で見せる、各国の国民性もおもしろいです。分析結果(完全に主観的)は以下の通り。

・どこにいようと自国の挨拶を崩さない国民→イタリア人とフランス人。「チャオ~☆」「ボンジュール」「グラッツェ☆」「メルシー」。そこまで意地にならんでもと思う。反対にドイツ人が「グーテンターク」と言ってるのは聞いたことない。

・どこにいようとうるさい国民→イタリア人とスペイン人。消灯後、みんなが気を遣って物音を立てないようにしている中、平気で地声で喋っているいるのはたいていこの2ヶ国。朝もはよからうるさい。彼らには静かにする文化がないらしい。

・パックパックに国旗をつけてる国民→カナダ人とブラジル人。カナダ人はワッペンやピンバッジをつけてる人多数。というかカナダ人しかつけていない。ブラジル人はデカデカと国旗背負っている人多数。なんとなくキャラ的に分かる。

旅をしているとたくさんの人に出会って色んな考えの違いを学ぶ機会が多いですが、このカミーノ然り。特に普段出会うことの少ない「一般的な考えを持った白人の年配層」が占めているのも興味深いです。バックパーカーにありがちな“人に国境なし”的な考え方で突っ込むと火傷するかもしれません。自分達の生きてきた世界に他所様は簡単に入れないんだぞという意気込みが感じられる人もいますから。

はい、話が完全に逸れました。
そんなことを書いている間に今日の目的地グラニョンに到着です。

誰かと一緒に歩くとあっという間に着くものですね。


今まで泊まった中で一番小さな町かもしれません。アルベルゲは2軒のみ。

教会の中にある寄付制のアルベルゲに決定。

マットレスが隙間なくずらっと並んでいます。今晩の運命はいかに…。
チェックインをしていると近くにいた男性が「日本人?」と話しかけてきました。「うちのワイフも日本人だよ」と。驚いていると、そこに奥様登場。アメリカ人の旦那さんと一緒に歩いているヨシさん。まさか一日に二人も日本人に会うとは。

あとでゆっくり話しましょうと約束して、とりあえずバル探訪。



バルも2軒しかありませんでした。ワイン天国リオハ州はこの町が最後なので思い残しがないように飲みました。宿に戻ってからはヨシさん、ゆかりちゃん、私と年代の違う女3人でかしましトーク。母国語でわいわいやれる楽しい一時です。

そして夜には教会に泊まっているということもあり、初めてミサに参加しました。

最後に巡礼者は前に呼ばれて特別に祈りを捧げてくれました。

ここのステンドグラスは巡礼者が描かれていてとても素敵でした。

麦畑とぶどう畑とホタテ貝。まさに巡礼路の象徴です。

ミサを終えて外に出ると、もう一つのアルベルゲの前で歌を歌っている巡礼者達。

なんでしょう、この屈託のなさ。若干戸惑いを隠せない屈折者。

教会に戻ると夕食です。寄付制の小さなアルベルゲは夕食もみんなで作って食べるところが多いそうです。
協調性のなさと人と関わる面倒臭さから今までこういうのを避けて通ってきましたが、巡礼路ではできるだけありのままを受け入れてみようと思っています。みんなで夕食、食べましょう。

25人程の宿泊者と4人のスタッフ。席に着き、いざ夕食…かと思いきやまず自己紹介から始まります。端から名前と出身国を言っていきます。そして3人程言い終わると「みんなー!最初の人の名前は覚えているー??さぁ1番目から名前を言っていくわよ!!」と山手線ゲームが始まります。7人目が終わるとまた1番目から復唱。12番目が終わるとまた1番目から復唱。容赦ありません。これを25人終わるまで繰り返すのです。ごはん…。

やっと自己紹介が終わりいざ夕食…かと思いきや今度は「さぁみんな、外に行くわよ!レッツゴー!!」と容赦なく外に出されます。着いたのはすぐ近くのパン屋。そしてパン屋の女主人がこう言います。「今、あなた達のチキンを焼いているわ!もし食べたかったら、国ごとに1曲づつ歌わなきゃダメよ!」

なんの罰ゲームですか?

こうして国別歌合戦がパン屋の前で繰り広げられるのです。

歌を歌わされる教会があるよとは聞いていたのですがまさかこんな設定とは。歩きながら「知床慕情」を練習してきた成果を見せる時がきてしまったようです。

私「なに歌います?」
ヨシさん「“幸せなら手をたたこう”でいいんじゃない」
私「ですね」

こうしてチームJAPANは幸せなら手をたたこうを披露し事なきを得ました。いやぁ今日という日に日本人に出会えたこと、本気で感謝します。神様ありがとう。

全員が歌い終わりいざチキン…と思いきや選抜メンバーが店の中に呼ばれ、しばらくしてから出てきたと思ったら

カツラかぶって出てきました。

あれ、私ちゃんと笑えているかな。

教会に戻ってからもスタッフによる長い挨拶があり、その間何度もヨシさんと目が合います。ごはん…。
結局集まってから約1時間後、食事スタート。

大変おいしかったです。みんな黙々と食べました。
全員で食器洗いをした後は「希望者は秘密の扉から教会に入ってお祈りタイムよ!」と言われましたが希望しませんでした。寝ます。おやすみなさい。


【巡礼12日目】Granon-Villafranca Montes de Oca 28.3km

夜中、なんかすごい音がするなと思って目を醒ますと、目の前におじさんの顔があって、私の顔に向かってゲホゲホ咳き込んでいました。うぉーおじさんの唾、めっちゃ受け止めてる!!しかもすごい痰がらみでノドがグルグル言ってます。いますぐ吸引したい。結局おじさんの痰がらみの咳は朝まで続き、今日も寝不足でぼんやりです。相変わらず引きが悪いです。

眠れないので今までで一番早い6時半に宿を出たのですが、早起きは三文の得とはよく言ったものです。素晴らしい光景が目の前に広がっていました。

朝焼けの中の満月



朝と夜が同居する空。

しばらくすると反対側からは眩しいほどの朝日が昇ります。

今日もがんばれそうな気がします。

巨大な牧草ロールを横目で見て


万国旗の中に日本の国旗があるのを確認して


誰もいないところで歌い


ホタテマークについていき


巡礼者を迎え入れてくれる町に心が明るくなり


甘いものを頬張り


そして歩く。


食べながら


歩く。


歩いても歩いても目的地に辿り着かず、


最後には足が動かなくなった。


今まで最長の28㎞を歩いたこの日

町に着いた時には喜びも達成感もなく、ただただ疲労困憊でした。

3つ星ホテルに付いてるアルベルゲ。

洗濯しても絞る力が残っていない。

けどバルに行く力は残っている。不思議。

命の水ですから。

宿に戻ってからは一歩も外に出たくなくて、夕食はホテルのレストランで食べました。

レンズ豆のスープ。


牛肉のステーキ。がっつりがっつり。

食後は偶然また同じ宿に泊まっていたヨシさんと女二人でワインを飲みました。結婚20周年のお祝いでカミーノを歩いているヨシさん夫婦。結婚したいきさつやアメリカで暮らし始めた時の話をしてくれている中「旦那がね、昔から変わらず優しいのよ。歩き終わったら必ず『よくがんばったね。えらいね』って言ってくれるの。自分だって重たい荷物背負って大変なのにさ。だから“この先20年、この人といれますように”って神様に祈りながら歩いてるの」とポツリと言ったヨシさん。旦那さんも素敵だけど、そんな風に思えるヨシさんも素敵だなって思いながら聞いていました。いい夜でした。


【巡礼13日目】Villafranca Montes de Oca-Atapuerca 19.3km

もう体が重くて重くて仕方ありません。足もどこか痛いのか分からないくらい全部が痛いです。もう30㎞歩くのはやめようと思います。細く長くがモットーです。でも人生は太く短くがいいです。

まったく疲れが取れていない中、今日は朝から山登りです。

じゃ、じゃぱん??と二度見してしまいましたが全然関係ないようです。

面白みのない山林の中をひたすら歩きます。


えげつない坂。

奥に見えているのが上り坂です。えげつな。

で、到着です。上記の写真からここまで5時間歩いてます。

もはや写真撮る気力もなかったのです。

昨日と比べるとあっけない早さで着いてしまったのでまだ宿が開いていません。アルベルゲのチェックインが始まるのは12時~13時頃なのです。みんな庭でぶらぶらしてますが、そこにまたもやヨシさん夫婦発見。いつも朝早く出発するヨシさん達は一番乗りだったそうです。さすが。


チェックインまで時間があるのでバルに行ってお昼ごはん。

このフォークの刺し方、スペインではよく見かけますが日本だったら怒られます。
通りがかりの人に君はサンドイッチとオムレツ両方食べるのかね?食べ過ぎじゃないのかね?と余計なお世話焼かれながら完食。

そしてチェックインしてシャワーを浴びた後はバル偵察。

豚肉の煮込みとオリーブ。

それから明日ブルゴスからアメリカに帰ってしまうヨシさん夫婦と一緒に夕食。長い休暇が取れないので2~3年かけてサンティアゴを目指すそうです。

美しいサラダ。


Hakeのグリル。

この先の巡礼路でヨシさん達に会えないのかと思うと淋しいです。私が腹の中に溜め込んでいたことをポンポンと小気味良くぶった切ってくれたり、山登り知識ゼロ、準備不足の私に必要な物品を分けてくださったりと何から何までお世話になりました。またいつか会いたいです。そしてこれからもお幸せに。

それにしても食べ過ぎじゃないのかね?

スペインがW杯で負けた日、バルでTVを見ていましたがお通夜でした。
日本はどうですか。残念でした。

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