プロフィール

さー

Author:さー
愛知生まれの東京育ち。
旅と野球とお酒を愛する39歳。女。
フットワークの軽いインドア派。

2012年1月15日、世界放浪の旅に出発。
2014年12月23日、帰国。

行きたいところに行ったら最終的に世界一周になりました。

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未練じゃないか

【巡礼14日目】Atapuerca-Burgos 21.2km

羊も眠る朝。

巡礼者は歩き始めています。
早い人は6時前から、そしてほとんどの人が6時半~7時には出発します。7時過ぎてもノロノロ支度している人は相当なのんびりやさんです。
ま、私ですけれども。
巡礼を始めた当初はアルベルゲ争奪戦を勝ち抜くために早く出発していたのですが、最近はのんびりモード全開です。たいてい最後の5人枠に入っています。でもその5人の中では一番に出ます。4人を尻目に余裕綽々な態度で「ブエン・カミーノ!」と言って立ち去ります。そして一軒目に見つけたバルで朝食を食べている間に残りの4人に抜かされるのです。

巡礼路を歩いているとアリとキリギリスの話をよく思い出します。

今日もアルベルゲを出て20m先のバルで呑気に朝ごはんを食べているとフランス人のヤニックが店の前を通り過ぎました。ヤニックはあの世界一健全な山手線ゲームを耐えた抜いた、じゃなかった楽しんだ仲間です。
笑顔で手を振り見送ります。
そしてごはんを食べ終わって外に出ると、20m先のベンチでヤニックが朝ごはんを食べていました。この人も相当なのんびりやさんです。お互い宿を出て30分近く経っているのに、まだ40mしか進んでいないのです。
結局、同じ歩調になりそのまま2時間程、一緒に歩きました。

ヤニックはアルプスに囲まれた人口400人の村で生まれ育ったハニカミやなイケメンでスキーのインストラクターをしています。

どん曇りの寒い朝に麦わら帽子。

そんなヤニックはこれから世界一周の旅に出るそうで、そのワクワクした感じがとても可愛らしかったです。一番楽しみなのはインドなんですって。純朴な青年がどうなってしまうのか私も楽しみです。

二度目の朝ごはん休憩で別れ、その後は一人で歩きます。その間、オリソンで一緒だったカリフォルニアの呑んだくれおじさんと再会。やはり一人は足を痛めて帰国しまったということで二人組になっていました。それからスニョン夫婦にも再会!(旦那さんの名前はロッドと判明)ここ5日間程ぱったり会わなくなっていたので感動のご対面でした。やはりスタートが一緒だった人達とは絆が深い感じがします。お互い励まし合いながらピレネーを越えた仲間ですから。ちなみに朝青龍にそっくりでお馴染みのピーターは一日早くブルゴス入りしてカナダに帰ってしまったようです。さよならピーター。
巡礼路は出会いと別れの繰り返しです。

しばらく歩くと飛行場が見えました。

そういえばヤニックが「今日は途中で道が二手に分かれるんだよ。一つは眺めがきれいな道、もう一つは飛行場の横を通る単調な道」と教えてくれましたっけ。「じゃ、きれいな道を選ぶわー!」と言ったのは誰ですか。私です。どう見てもこれは飛行場の横です。

さらに歩いていると、後ろから来た知らない人が横に並んだかと思うと突然カメラを取り出して写真を撮ってきました。ついでにツーショットも。誰ですか。アメリカ人のザックです。19歳。若者のノリということで許してあげましょう。
高校卒業後にレストランでバイトしながら貯めたお金で旅行をしているそうです。アメリカ→パリ→スペイン→北京→アメリカ。これで世界一周だよ!と話していてほほえましかったです。やっぱり“世界一周”というワードに、みな憧れるんですね。どうしてカミーノ歩いているの?と聞くと、来年お母さんが歩くかもしれないから僕が先に歩いて情報を教えてあげるんだと言っていました。
ええ息子や。

結局そのまま2時間近くザックと歩いて今日の目的地ブルゴスへ。街に入ったところでアイルランド人5人組も合流。街中にあるバーガーキングの看板に膝まずき両手を挙げて「バーーガーーキーーーング!!」と雄叫びをあげるアイルランド人。分かる、その気持ちすごく分かるよ!!ついにやって来ました大都会。ブルゴスはパンプローナ以来の大都会です。


大きい街は中心地にたどり着くまでが長い。

やっと着いたアルベルゲ。
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チェックインを待つ長蛇の列です。

部屋はとても綺麗。これで5ユーロ。
fc2_2014-06-25_21-22-20-861.jpg
アルベルゲでは南京虫注意と聞いていたのですが、最近、どんどん建て替えられているようで今のところ心配無用です。

さて、ブルゴスの見所といえば大聖堂。セビージャ、トレドと並ぶスペイン3大カテドラルの一つがここにあります。

アルベルゲの目の前に見えています。ですけれども、他に探している場所があったので後回し。

広場では花祭り?が開催中。

でもここじゃない。

嗅覚を頼りに歩き、目的地発見。

愛しのバル通り。
右も左もバルバルバル。ばるるです。血沸き肉踊ります。

まずは端から行きましょうか。


今日も1日元気に歩きました。

乾杯!

一瞬でなくなってしまったので2杯目は隣のおじさんが飲んでいたのと同じものを注文。

マルティーニというカクテルだそうです。
大都会でカクテルを飲む自分。悪くないよ。

二軒目は向かいにあった歴史のありそうな古いバル。

てんやわんやの大盛況。そんな中、無駄のない動きで次から次に来るお客さんの注文を受け、お酒をつくり、タパスを出し、勘定をするバルの従業員。スペインで一番の働き者です。彼らの働きっぷりを見ているだけでお酒がおいしくなります。


右はタコ、左はムールやマテ貝の酢漬けです。このお店はキング・オブ・バルinブルゴスに認定しました。

続きましてはこちらのお店。

海老天が目に入ってしまったものですから。


えびふりゃぁ、うみゃー。

はい、四軒目。



いかふりゃぁ、うみゃー。

あれですね、酒場に入って1杯だけ飲んでさくっと次の店に行くのは粋でいいですね。常々、粋か粋じゃないかで生きていきたいと思っているのでこんな飲み方ができて大変気分が良いです。

気分が良くなったところでそろそろ観光です。大聖堂に入ろうと思ったらクレデンシャル(巡礼手帳)があれば半額とのこと。じゃ、取ってきますわーとアルベルゲに戻る途中に罠が。





5軒目。

うっかり引っかかってしまいました。
そんな場面をスニョンに目撃され「サちゃん(ソニョンはこう呼ぶ)また呑んでる-!」と指差されてしまいました。そうだよ、また呑んでいるんだよ。

スニョン達もこれから大聖堂に行くということで一杯呑んだ後、クレデンシャルを取りに戻って一緒に大聖堂へ。

上から人間が降りてきました。なんだかよく分からないイベントやってました。

こちらがスペイン3大カテドラルのひとつ。

さすがに立派。

中も広い。



それぞれの礼拝堂はミュージアムのようになっています。




河村隆一を思い出したところで観光終了です。

アルベルゲに帰りましょう。




帰り…ま…





せん。6軒目。ちょっとオシャレなバル。


fc2_2014-06-25_21-38-26-265.jpg
バルの床に紙くずが落ちているのは人気店の証なんですって。お客さんがわざと落としていくそうです。

7軒目。

あぁこの街に来てよかった。心底幸せな気分です。

もっともっとバル通りの売上に貢献したかったのですがアルベルゲには22時門限という健全なルールがある故、夜遊びは出来ません。ベッドにもぐりこんだ後、外から聞こえてくるはしゃぐ声がうらやましくてなかなか寝付けなかったブルゴスの夜でした。


【巡礼15日目】Burgos-Hornillos del Camino 20.5km

非常に迷いました。ブルゴスを出るか、残るか。気持ちは99%残りたかったのです。ここまで休みなく歩いてきて休養が欲しかったという理由は建前で、本心はあのバル通りに未練たらたらでした。私の心と肝臓はバル通りに持っていかれてしまったのです。今晩もまた飲み歩きたい。

でも結局歩き始めました。
自分の欲望のままに生きるのは粋じゃないので。
さよならブルゴス。次に来る時は観光客として思う存分呑んだくれます。あぁ欲まみれ。

こうして気持ち置き去りのまま今日の巡礼がスタート。とぼとぼ歩きます。

芸術的な目玉焼きトースト。


10Km程歩いたところに町があり、また10時だというのに結構な人数がアルベルゲが開くのを待っていました。みなさん、大都会の後はやる気がでないようです。私はブルゴスに近い場所にいるのが辛いので、先に進みます。どんだけ惚れてるんだ、ブルゴスに。


とぼとぼ。

祈りをこめて積み上げられた石。




それにしても暑いです。途中、水汲み場が少なく焦りました。これからはもっと大きいボトル持って歩かなければ。

何度も休憩しつつ、やっと石造りの雰囲気が素敵な小さな村に到着。ここが今日の目的地です。


村の入口にあったアルベルゲに入ってみると最後の1ベッドとのこと。あぶなー。

のんびりもほどほどにしないといけません。

1軒だけあるバルの前には巡礼者がずらり。

ここ以外、行くところないですからね。


行くとこないんでね。

夕食はアルベルゲで食べました。なぜならメニューの中に『パエリア』の文字が燦然と輝いていたからです。米ー!!

これです、これ。大皿パエリア登場。スペインで初めて見ました。


もちろん美味しい。最高に美味しい。

一緒にテーブルを囲んだメンバーはフランス人3人、ドイツ人2人、スペイン人1人、アイルランド人1人、アメリカ人1人でした。まさに巡礼路の縮小図。全員初対面…と思いきやスペイン人のおばちゃんは私の事を知っていたらしく「ほら、あのイビキのうるさかったアルベルゲで同じ部屋だったじゃない!」と説明してくれましたが、毎日うるさいので区別がつかないのです。ごめんなさい。
フランス人の1人はもう巡礼路を歩くのが7回目だと言い、さらに今回はサンティアゴに着いた後、自分の家まで歩いて帰るそうです。時々反対方向から来る巡礼者に会うのですが、そういうことだったんですね。そんな話しをしていたら「君は日本まで歩いて帰らなきゃいけないんだよ、はっはっはっ!」と話しのオチに使われました。いやいやと言いつつ、それも悪くないかなと思っている自分が怖いです。
ダメ、ゼッタイ…。

カメラの液晶画面を割ってしまいました。泣きたい…。
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聖☆おねえさん

【巡礼16日目】Hornillos del Camino-Castrojeriz 20.5km

今日も日の出を拝みました。
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巡礼路で一生分の日の出を見ている気がします。
日本で日の出を見ると言ったら、土曜の朝に築地に行く時くらいなものでしたから。八千代でチャーシューエッグ定食にするか、鳥藤で鳥めしにするか、いやいや吉野家1号店で牛丼つゆだくにするか、そんなことを考えながら自転車を漕ぐ朝5時。東京湾に昇る朝日も美しいものでした。

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今日もパエリアに出会えるか、バルのたくさんある町か、ブルゴスを超えられるか、そんなことを考えながら歩く朝8時。人間はそうそう簡単に変われません。


“ブルゴスを過ぎると退屈な農道が続きます”と誰かが持っていたガイドブックに書いてあった通り、目を見張るような景色は少なくなり、単調な道をただ黙々と歩きます。

その時、早足で横を通り過ぎる男の人がいました。顔をあげチラッとその人を見て挨拶して、また目線を落と…



せなかったー!!!



きれいな二度見しました。
え?え?今、なにか、不思議なものを見たぞ。



その人はバックパックの横にぬいぐるみを差し、頭には羽飾りと花飾りをつけた帽子をかぶっていました。



素敵なおネエさんの登場です。
おうおうこれはおもしろいことになったぞ。早足で追いかけます。

すると前方で写真を撮っていたおネエさんがくるりと振り返り、おもむろにカメラを指さし、私に向かって叫びました。
「キャノン、トレビア~ン!!」
おうおう私も応えねば。
「帽子、トレビア~ン!!」
「カメラのバッテリー、トレビア~ン!!」
「ぬいぐるみ、トレビア~ン!!」
「あ、このバッテリー中国製だわ。ノートレビア~ン!!」
「ほんどだ。中国製ノートレビア~ン!!」

なんか仲良くなりました。

フランス人の彼、いや彼女とは共通言語がなかったのでジェスチャーとニュアンスで会話をしながら一緒に歩きました。「どうしてカミーノを歩いたのー?」「“THE WAY”(邦題:星の旅人たち)を観たら、憧れちゃってー☆」というキャピキャピした会話です。女子っぽいでしょ。二人ともババァですけど。

しばらくして、そういえば名前を聞いていなかったなと思って尋ねました。

「名前なんて言うの?」
「クリスチャンよ」


クリスチャン


クリス…



えぇーーーーーーー!!!!!クリスチャン!!!!!


衝撃の事実が発覚しました。

思い出してください、前日の夕食の模様を。パエリアに興奮していたあの夜です。
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正面に座っているのがクリスチャンです。そう、私は前夜クリスチャンに会っていたのです。
しかし、この時のクリスチャンは黒ぶちメガネに緑のジャージを着て、うつむきがちにご飯を食べる大人しいおにいさんでした。それが今や華麗なレディに変身。まさかの同一人物。気付かなくてごめんなさい。なぜ私を見てすぐに日本人だと分かったのかやっと理解できました。

そんなクリスはかなりの早足なのでついていけなくなり途中でさよなら。と思いきや少し先のバルで待っていてくれました。

さらに「わたし、ジェントルマンだからっ」と朝食をご馳走してくれました。
素敵なフランス紳士、いやマドモワゼルです。
トレビア~ン。

いい出会いがあると足取りも軽やかになります。
昨日と比べて気温も低く、とても歩きやすい1日でした。
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遺跡の下を通過。

そして今日の目的地に到着。
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丘の上の遺跡と立派な教会がお出迎え。

今年できたばかりというアルベルゲにしました。今日は余裕の到着。

久しぶりにベッド下段をゲットしました。ベッド指定制のアルベルゲだと巡礼者の中では若い部類に入ってしまう私は問答無用に上段を割り振られることが多いのです。いやいや私、中年ですから。結構辛いのよ。早い者勝ちで自由にベッドを選べるアルベルゲだとホッとします。

小さい町ですが観光マップがありました。

レストランとバルの位置を確認。

最近町ごとに必ず見かける巡礼者像。


誰もいない広場。



マクドナルドのピクルスを抜いて食べていた人間とは思えない程、ピクルスが好きになりました。


マティーニに添えてあるオリーブを残していた人間とは思えない程、オリーブが好きになりました。


肉肉魚肉魚で暮らしていた人間とは思えない程、野菜を食べるようになりました。(決して好きではない)


成長したな、私。


さて、夕食は今日もアルベルゲで食べました。今日の殺し文句は「自家製サングリアが飲めるよ」です。お酒の誘いは断ってはいけないという格言があった気がします。あれ、なかったかな。
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奥に見えているのがしょうがスープ。寒い夜に食べるそうです。メインはトルティージャ(スペイン風オムレツ)。
サングリアも変なクセがなくて美味しかったです。
年齢層が高かったので落ち着いた食事の風景でした。この時までは。

食後、アルベルゲオーナーのホセが登場し、突然ワインの作り方講座が始まりました。この宿、昔はワイン醸造所だったようです。お皿ばっかり見ていたので気づきませんでしたが頭上には葡萄を搾る機械が。

半ズボン履いているのがホセです。テンションの高い熱血漢。つまり松岡修造系です。

熱弁をふるうホセ。もう止まらない。

誰かがおしゃべりしていると「ちょっとそこ静かに!」と注意が飛びます。注意されたフランス人がムッとしていてもホセはお構いなし。ハート強いです。

ホセに指名された人がこの搾汁機を回します。

私もありがたくご指名にあずかり回してみましたが、自分の目が回りました。
ホセは「もっと回せ!もっと!」とハッパかけてくるわ、「フォト!フェイスブーック!!」と叫ぶわ、でも頼んだ写真は全く取れていないわでなかなか自分勝手な人です…。でも満面の笑みで言われると憎めないのです。愛すべき自由人です。

結局、私語禁止のワイン講座は延々1時間も続き、最後にオルーホ(グラッパ)で乾杯し終了。

修造はTVで見ているくらいがちょうどいいです。


【巡礼17日目】Castrojeriz-Fromista 25.5km

出発前、お世話になったホセにお別れを言いにいくと「ちょっと待って!」と一度引っ込んでから、一輪の野花を手にして現れました。「これを君に」と花をくれるホセ。ほ、惚れてしま…わないけど、すごく嬉しかったです。やっぱり愛すべき自由人です。



クリス姉さんを見習って女らしさを忘れないようにしたいと思います。

その15分後、町を出たところで呆然とする図。
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目の前の丘を登らければいけないことに気付いたからです。登るなら3日前に言ってもらわないと。

景色はすごく綺麗なんですが。
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疲れがたまりにたまってきている今、なかなか足が進みません。

やっと頂上。
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丘の向こうにはこんな景色が。
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登った甲斐がありました。この道がサンティアゴまで続いているんだなぁ。


世良公則がんばります!

がんばれない時は肉。

奥のテーブルに座っているおじさんはボトルワイン呑んでいました。まだ朝9時ですけどね。見習わなくては。

今日は少し距離が長いので寄り道しないで歩かないといけません。
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手が届きそうな雲。

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舌の根も乾かぬうちに寄り道。

最後は珍しく運河沿いをずっと歩きます。

水のある風景、好きです。

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水門の上の細い橋を渡ると、今日の目的地の町が見えました。

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がっらーん。

到着が遅かったのでベッド上段しか空いていなかったけど、無事アルベルゲにもチェックインできました。もはや部屋の半数以上が顔見知りです。

町をぶらりと歩いてみましたが、タパスの置いてあるバルがなかったのでレストランへ。

“ブラックライスwithオクトバス”と描かれたメニューを頼んでみたらイカ墨パエリアでした。いろいろ間違っていますがおいしかったので良しとします。

なんだか平和な1日でした。
相変わらず夜はイビキ騒音に悩まされていますが、それでもだいぶ眠れるようになってきました。成長したな、私。


とこの時までは思っていました。そう、翌日、あの男に会うまでは…。


今の気分は鳥藤でポンジリ丼。いや、井上の中華そばか!
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嵐を呼ぶ男

【巡礼18日目】 Fromista-Carrion de los Condes 20.9km

巡礼18日目にして初めて雨が降りました。
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実はこの日が来るのを楽しみにしていました。だって、ポンチョ(新品)を着て雨の中を歩くなんて、がんばってる感6割増しじゃないですか。そういう巡礼者っぽい設定好きですよ。


しかし20分で飽きました。
普段は上着やバックパックの色で「○○だ」とすぐ分かっていたのが、雨具を着てしまうと誰が誰だかさっぱり分からず、みんな下を向いて歩くだけ。
暗い。希望が見えない。

道はひたすら一直線の農道です。

ポンチョでは防ぎきれない雨、ぬかるんだ道、しぶきをあげて通り過ぎる車、どんどん汚れていきます。もう雨降らなくていいです。

途中、反対側から大型犬を連れて歩いてくる男性に会いました。フランス在住ブラジル人のルイス。バルセロナから巡礼をスタートしてスペイン南部の道を通りながらサンティアゴに到着、そしてフランス人の道を通って自宅まで帰っているところだそうです。なんと総距離3000キロの巡礼。果てしない…。
「僕は出会った人に聞くんだ。なんで君達は歩いてるの?って。だってサンティアゴには飛行場があるのに…ウッヒャッヒャッ!」という笑いどころがまったく分からないブラジリアンジョークを真顔で聞いていたら、犬がジャレてきてその勢いで顔をガリッとひっかかれました。

嫁にいけなかったらこれが原因ということで。

注意しなければいけないのは犬だけではありません。

鹿に注意。


牛に注意。

歩いているの人間だけですけどね。

3時間後、やっと雨があがりました。

さっきまでの雨空が嘘みたいな天気。

サンティアゴまであと463㎞。

まだ半分以上残っているという事実。そしてブログが全然進んでいないという事実。どうしましょう、もうすぐWi‐Fiのない場所にしばらく行くのです。

目的地の町に入り一安心したところでまた土砂降り。

嗚呼、神様。せっかく乾いたのに…。

一瞬でズブ濡れになってしまったので目についた町のど真ん中にある教会のアルベルゲにチェックインしました。

受付でベッドの上と下どちらがいいか聞いてくれた上、4人部屋が割り振られました。他は30人程の大部屋なのでラッキーです。今日の安眠はもらった!

気分よくレストランへ。今日は休憩なしで歩いたのでお腹ペコペコです。

冷えた体が温まるスープ。


鱈のトマトソースがけ。ボリューミー。

「デザートはプリン、ヨーグルト、フルーツだったら、パイナップル、ばなn…」の“な”が言い終わらないうちに「バナナでお願いします」と頼みました。そして出てきたデザート。












本当にバナナでした…。ナイフとフォークでいただくバナナ(置いただけ)です。

これでいいのか、スペイン。


食後は町をぶらり散歩。

本日の巡礼者像。


また晴れた。


森林浴。巡礼路を歩いている時とはまた違った気分です。


今日はあの快適な部屋で昼寝でもしてゆっくり過ごそうと思い、珍しくバルにも寄らずアルベルゲに戻ると、部屋の中にチャンカワイに似た一人の男性が立っていました。年は30前後でしょうか。

「うわ~っ!君この部屋の人?」
これが彼の第一声でした。

「そうですけど」と答えると分かりやすく頭を抱えるカワイ。
「君、どこの国?」
「日本です」
「あぁ、僕ね、イビキがベリーベリ-バッドなの」


「…」


「僕のイビキ、ベリーベリーバッド!!!」


嗚呼、神様!!なぜこんなに引きが悪いんでしょう。2時間前、この部屋で小躍りしていた自分に金田キック(乱闘騒ぎに紛れてトレーバーの顔面をスパイクで蹴った伝説の蹴り)をお見舞いしてやりたい。

「イビキがひどくて迷惑かけるからシスターに相談して小さい部屋にしてもらったんだ。でも同室者がいるなんて」とカワイ。
同室者いるに決まってるでしょうが。てかそんなにひどいって分かっているなら個室泊まればいいじゃんと突っ込みたい気持ちを抑えつつ、自分からイビキがひどいと告白してきた人は初めてだったので、もしかしたらいい人なのかもしれないと思い「分かったよ、大丈夫。」と答えました。これでイビキの話しは終了、そう思ったのにカワイは話しを続けます。
「君、イヤホン持ってる?」
「音楽用のなら持ってるけど」
「それじゃあ大丈夫だ!」

大丈夫じゃねーし!と心の中で呟いたつもりが声に出てしまいました。簡単に言ってくれるなと。どれだけイビキで眠れない日々が続いてると思ってるんだと。
導火線に火が点きました。

でもカワイは気にせず続けます。
「もしね、君がこの部屋で寝たくなかったら他の部屋に移ってもいいんだよ。選択肢は君にあるよ」

はぁぁぁぁ?なんで私が移らなきゃいけないの???
ここはいつからイビキ専用部屋になったんですか???

アルベルゲのベッドの選択肢は早い者順がルール。いい場所を取るために早起きして、休憩もそこそこに歩き、チェックイン開始前から並んでいる人もたくさんいます。2時間も後に来た上に嫌なら別の部屋に行けばいいなんて身勝手すぎる。

いちいち感情を逆なでするような発言。そしてずっとニヤニヤしていて悪びれていない態度。なんだこの人。

もうハラワタ煮えくり返る5秒前。HN5。もう話しをする気もなくなり自分の荷物を片付けていると、つかつかとカワイが私のベッドの横にやってきて「あ、この充電器貸して」と充電中の私の携帯を外して自分の携帯に付け替えようとしました。

は?何してるの?

もう私の心のシャッターがガラガラビッシャンと音を立てて閉まりました。

「僕、充電器なくしちゃって」
「知らないし」
「貸してよ」
「今、充電中なんで触らないでください」
「貸し…」
「触らないで!」

最悪。サイアク。
そのまま私は部屋を出てシスターのところに行き、部屋を変えてもらえないか相談しました。しかしもう大部屋の上段ベッドしか空いていないとのこと。大部屋に移ったところでイビキがないとは限らない、いやかなりの確率で当たるので、もうどっちもどっち。だったら下段ベッドのがまだマシ。諦めました。今夜は眠らない。

部屋に戻った私にカワイが話し掛けてきます。空気読めないって罪。大罪。

「僕ね、日本行ったことあるよ。福岡と東京。」
「あっそう。」
「君は韓国来たことある?」
ここで初めて韓国人だと知りました。どうでもいいけど。
「まぁ」
「韓国好き?」
「まぁ」
「韓国のどこが好き?」
「韓国料理」
「へぇ~韓国料理の何が好き?」
「…」
「ねぇ何が好き??」
「さぁ」
「プルコギ?」
「…」
「ねぇ、プルコギ??」


かつてプルコギという言葉にこんなに不愉快になったことがあったでしょうか。
いつだってプルコギは私を幸せにしてくれたのに。

もう本当に話しけないでほしい。
イヤホンを耳に突っ込み会話を遮断。しばらくしてやっとカワイが部屋を出ていきました。

カワイがいない間に寝ておこうと思ってもかっかしているので眠れません。その間にフランス人とスペイン人がやってきて残りのベッドも埋まりました。今夜の運命共同体です。彼らは荷物だけ置いてすぐに出かけてしまったのでカワイの事は知りませんが。私も知りたくなかったわ。

1時間程するとカワイが寒い寒いと震えながら帰ってきました。「充電器買ったよ~」といちいち報告するカワイ。充電器の空パックや説明書を床に落としたまま拾わないカワイ。他のゴミも全部棚の上や床に散らかしたままのカワイ。なぜ目の前にあるゴミ箱に捨てない?
アルベルゲは巡礼者に金銭的な負担がかからないように半ばボランティアのような運営をしているところがほとんど。だからヨーロッパではあり得ない安さで泊まれます。その代わり、極力スタッフの手を煩わせないように自分たちでできることは自分たちでします。シャワーの後の床掃除、トイレ掃除、気付くと誰かがモップをかけています。なのにこの人は自分のゴミすら拾わない。

同じ空間にいるのがあまりに不愉快なので外出しようと支度をしていたら韓国人の友達という人が部屋を訪ねてきました。そして私に「こいつのイビキ、本当にうるさいんだ。ごめんね」と謝ってきました。カワイが「同じ部屋の日本人が激おこぷんぷん丸でさ」とでも愚痴ったんでしょう。そして「もしイヤホンが必要ならどんな音でも遮断するスペシャルイヤホンを持っているから貸そうか?」と言ってきました。友達自体はとても紳士的な態度だったのですが、彼に謝ってもらう必要はないし、何よりこう思いました。そんなスペシャルな耳栓持っているのになぜあなたはカワイと同じ部屋に泊まっていないの?って。わざわざ別の部屋を取ってるわけですよ。それがすべてを物語っているわけです。
「とにかく大丈夫だから」と言うと友達は出ていきました。残されたカワイは相変わらずヘラヘラしながら「じゃあさじゃあさ、これから僕出掛けるから君に耳栓買ってくるよ」と言ってきます。ほんとこの人は何も分かっていない。その前にゴミ拾ってください。私はあなたの無神経さとだらしなさが嫌なのです。
「いりません」と顔を背けたのに今度は「あれ?他にも人来たの?」「誰?男?女?」と質問攻め。仕方なく「男1,女1」とぶっきらぼうに答えると「困ったなぁ、満室か。」とカワイ。自分だけの個室になるとでも思ってるわけ?意味わかんない。そしてカワイはこう付け加えました。

「出掛けてくるからその間に同室の人が帰ってきたら僕のこと話しておいてね!」








あの…


ちゃぶ台を用意してもらっていいですか。


ひっくり返したい。


ちゃぶ台ひっくり返したい!!!


「それはあなたが言うべきことでしょう!!」血管切れそうになりながら言うと、「オーケーオーケー」とうすら笑いを浮かべながらカワイは部屋を出ていきました。

最低。サイテー。
巡礼中は心穏やかに過ごしたかったのに。腹立ててる自分も情けないし、醜い。

でも耐えられない。ムカムカが収まらない。
本当はこんな飲み方したくないけどバルにでも行くか…。


海老がおいしくて20%回復。

2軒目。

オリーブをサービスで出してくれて40%回復。

闘牛中継を見ながら飲むというスペインっぽさに60%回復。

闘牛士がいちいちかしこまったポーズをするのが面白くて80%回復。
結局、飲んでいる間にまた大雨が降りだして外に出れなくなってしまったので、このバルで3杯呑んで門限ギリギリに帰って90%回復。

その夜。こんなに嫌な気分になっておきながら意外とカワイのイビキがたいしたなかったりしてという淡い期待はあっさり裏切られ、破壊的にすごいイビキで一睡もできませんでした。私の上に寝ていたスペイン人は途中で部屋を出て行きました。毎日誰かを不眠にさせて生きている男、カワイ。ベリーベリーバッドな男でした。


【巡礼19日目】 Carrion de los Condes-Calzadilla de la Cueza 16.8km

友達が起こしにきてやっと目覚めたカワイ。
かたや睡眠時間ゼロ。かたや9時間爆睡。世の中には時々不公平なことが起こります。

ストレスと睡眠不足で体が思うように動かないけど、それ以上にカワイの顔を見たくなかったのでさっさと支度をして出発しました。

今日も雨です。

行程表によると次の町まで17kmアルベルゲがありません。でも実際はバルやアルベルゲがあったりするので一概に信用できない…と思っていたら本当に17㎞なにもありませんでした。しかも普段だったら農道脇で休んでご飯食べたり出来るのですが、雨で道がグチャグチャなので休める場所もありません。
ノンストップ17㎞。想像を遥かに超えるキツさ。よりによってこんな日に。

朦朧としながら休みなしで歩き続けること2時間。雨は弱まってきたもののとにかく横風がひどくて踏ん張っていないと吹き飛ばされるレベルです。それなのに私の瞼は今にも落ちそうで、立ったままでも眠れそうなくらいの眠気が襲ってきます。「このまま吹き飛ばされたら楽になれるかな」「5月のスペインで凍死ってありえるのかな」発想がおかしな方向にいきます。そして前方に建物が見えて「あそこまで行けば休める」と喜んで近づいていくとただの丘だったり、もう頭も体もぐちゃぐちゃです。

歩いても歩いても風に邪魔されて進まない道のり。見えない目的地。凍えるような風が体に吹き付けてどんどん下がる体温。震えが止まらない。巡礼がただ楽しいだけで終わるとは思っていなかったけど苦しすぎる。
辛い、辛い、辛い…
言いたくない言葉が口から溢れ、涙がこぼれそうになるけれど、ここで泣いたら女がすたるから頬の内側を噛んで耐える。歩く。

巡礼を初めた頃は「もし歩けなかったらバスに乗ればいい」「サンティアゴまで行けなくても仕方ない」そんな風に逃げ場を作ることで気持ちが楽になっていたけど、今は「絶対に歩いてサンティアゴに到着するんだ」そう思う方が力が出ます。

絶対にバスになんか乗らない。歩くんだ。サンティアゴに行くんだ。


歩き始めて5時間が経った時、突然眼下に小さな村が見えました。

やっとやっと目的地に到着。いつもよりずっと少ない距離なのに30㎞歩いた日より疲れました。

おぼつかない足取りで村の入口にあるアルベルゲをスルーしてその先にあるホテルへ一直線。今日はどんなに高くても個室に泊まります。寝ないと駄目だ。限界。

しかし空きを尋ねると無情の「フル」…。聞くとこの村にホテルは1軒しかなく、ここから5㎞離れた次の村にはホテルすらないとのこと。
気力を失い崩れ落ちそうになっていると隣のレストランで食事をしていたロッドがすっ飛んで来て「今、スニョンも体調がよくなくて休んでる。落ち着いたら次の村まで行くつもりだから一緒に歩こう。とにかくコーヒーでも飲もう」と声をかけてくれました。もう歩けないこと、早くアルベルゲにチェックインしたいことを伝えたけれど、支離滅裂で自分でも何言っているか分からない状態。心配してくれるロッドにお礼を言ってアルベルゲへ。

熱々のシャワーを浴びるとやっと体温が戻ってきて「生きてる…」と実感しました。その後はベッドに倒れこんで5秒後には寝ていました。

夕方、目が醒めてご飯を食べに行こうと外に出るとこの青空。

もうちょっと早くこの青空に出会いたかった…。

この村で食事できるところは最初に行ったホテルの中のバル1軒のみ。

席に着くとさっき対応してくれたフロントマンが来て「ちゃんとアルベルゲは見つかったかい?少しは休めたかい?」と声をかけてくれました。余程死にそうな顔をしていたらしい。ほんとすみません。もう大丈夫です。

心配していたカワイとの再会もなく、夜は泥のように眠りました。夜中、一度だけ目を覚ましたら大部屋なのに恐ろしいほどの静けさ。「これだ。私が求めていたのはこの静寂なのだ!!」空中で大きくガッツポーズ。その5秒後にはまた夢の世界に戻りました。

チャンカワイファンの方、ごめんなさい。
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一杯おくれ

【巡礼20日目】Calzadilla de la Cueza-Sahagun 23km

心掻き乱された二日間が終わり、巡礼20日目を迎えました。
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誰かが残してくれた矢印に心が温まります。これからは穏やかな巡礼になりますように…。

荒れた天気も過ぎ去り快晴。
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やっぱり天気って大事。

歩いているとこんなものを見かけました。
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電線に引っ掛けられたスニーカー。これって近くに麻薬密売所や秘密結社があるサインという伝説を聞いたことがあるのですが、誰かが遊びでやってるとしか思えません。

いやもしかしたらあるのか秘密結社。

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ありそうもないぞ秘密結社。

相変わらず麦畑しかありません。
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こ、これは秘密k…

窯でしょうか。ここらへんの地域でよく見かけました。


お昼ごはんはデカ過ぎるパン。デカパンです。

昨日はたっぷり寝れたので歩行も順調。
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やっぱり睡眠って大事。


今はブルゴスからレオンの間を歩いています。次の大都市レオンまであと数日。ばるるが待ってるはずです。

今日の目的地の郊外にポツンと建っていた教会。
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とその向かいにある門。



まぁあれです。深く聞かないでください。巡礼路っぽいので通ってみました。

町に入るとすぐに見えたのが鉄道。お久しぶりの鉄道。

いまや車は凶器にしか思えず、自転車ですらそんなに急いでどこに行くのと思ってしまうのですが、鉄道だけはやっぱり憧れます。乗りたい。

今日の巡礼者像。

二日前そっくりなのを見たぞ。

今日の宿泊は教会にあるアルベルゲです。

50人位のドミです。もうなんでもいいです。カワイにさえ会わなければそれでいい。

この町は宿泊施設の数も多くて、その近くに巡礼者メニューのあるレストランも固まっていたのですが今日の気分はこれじゃない。この規模の町ならバルがあるはずと勘を頼りに町を徘徊。


はい見つけた。バル通り。

端から攻める作戦です。1軒目。

いつものように飲み物とタパスを1品頼みました。たいていワインは1€~1.5€。タパスは1品1.5€前後が相場なんですが、お会計を聞くと「全部で1€」と言います。3回聞きなおしたけど1€です。なんなんだ、この安さは。

不思議に思いながら隣の店へ。

ここはシーフード系のタパスがずらり。すてき。

ムール貝のマリネとツナのオリーブオイル漬けを頼むと…
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揚げ物がサービスで付いてきた上、全部で3€もしないお会計。
これはもしや…。

“スペインではバルで飲み物を注文するとタパスが一品サービスで付いてくる”という噂を聞いていたものの、ここまででそんなバルにお目にかかったことはなく私の中で都市伝説化していたのですが、どうやらこの町を境目に夢のサービスが始まったようです。毎日バルの研究を重ね、タパスの変化には敏感になっているので間違いないと思います。や、やりました!屈折20日目!ビバ、フリータパス!!

3軒目。
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ここはショーケースの中にタパスがなかったのでワインだけ注文したところ奥からトルティージャが登場。当然のように1品出してくれます。

これは楽しいことになったぞとニヤニヤしながらこの先のバル巡礼に思いを馳せていると、新しいお客さんがやってきて私と同じ白ワインを注文しました。するとバーデンダーがついでに空になった私のグラスになみなみとワインを注いでくれました。

なんですか、このサービス。さらにトルティージャのおかわりも。お礼を言って飲み干し、嬉しさのあまりニヤニヤしていると3人組のおじさまが来店。「君は巡礼者か?」と尋ねられ、そうだと答えるとおじさんはバーデンダーに言いました。
「この巡礼者にワインを一杯」
そしてなみなみと注がれるワイン。もちろんタパス付き。なんなんですか、この粋なおじさまは。深く深くお礼を言ってありがたく頂戴しました。私もこんな域なおじさ…ばばぁになりたいです。

お店を出るタイミングがおじさま達と一緒になったのでもう一度お礼を言って立ち去ろうとすると、今からもう1軒行くから一緒においでと誘ってくれます。

い、いいんですか。

2回断って3回目で受けるという奥ゆかしさを出そうかと思ったのですが、2回目で「行きます」と返答していました。だって3回目誘ってくれなかったら後悔するもの。

そんなわけで一緒に隣のお店へ。さくっと1杯飲んで隣から隣へ渡り歩く飲み方、やっぱり粋です。見習います。ここでもご馳走になり、お店を出ると「じゃ、次はあの店に行くよ」と斜め向かいにあるバルを指差します。

い、いいんですか。

もはや奥ゆかしさのかけらもなく、さーせんっ!と付いていく巡礼者。
3人組のおじさんのひとりが経営しているバルらしいのですが、ここで出された小さな壷に入ったムール貝のスープが絶品でした。

ご馳走してくれた上に「夕食はうちで食べていくか?」と誘ってくださったのですがさすがに申し訳ないのでお断りすると「そうか、じゃぁよい巡礼を!」と言って颯爽と立ち去っていきました。この引き際のよさ。最後の最後まで粋なおじさまでした。

1時間あまりで7杯も飲んでしまったのでさすがにいい気分。アルベルゲに戻りながら、この町に住民票を移すにはどうしたらいいんだろうと真剣に考えました。スペインに移住したいんじゃない。この町に住みたい。

昼寝した後、全然おなかすいていなかったので町をぷらぷら歩いていると小学1年生位の子供たちがきょとんとした眼差しで「チーノ?」と聞いてきました。そこに悪意は感じられません。「ジャパンだよ」と答えると、やっぱりきょとんとしたままで「ふーん」と首をかしげ、そしてにっこりと笑い、口々に「ブエンカミーノ!」と言ってくれました。純粋。
いい大人のいる町はいい子が育ちます。やっぱりこの町に住みたい。

結局おなかはすかなかったけど食い意地が勝り、さっきのスープがおいしかったバルで巡礼者メニューを食べました。

前菜はパエリア。

メインはステーキ。

どう考えてもおなかすいていない人の選択肢じゃないです。
あと、さっきのおじさま達が飲んでいて気になっていたロゼワインの炭酸割りを最後に頼んでみました。さっぱりしているので歩いた後に飲むのにピッタリ。ハマりました。明日からの定番メニューに追加です。


【巡礼21日目】Sahagun-El Burgo Ranero 18.1km

今まで歩いてきた中でも1,2位を争うくらい好きなになった町サハグンと泣く泣くお別れです。

町に出口にある大きな門。


とモニュメント。


あとマンホール。
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いろんなホタテを探すのが楽しみです。

しばらく歩くとこんな看板が。
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分かれ道のようです。赤かピンクか。太線か点線か。
こういう時、ガイドブックを持っていないと不利です。近くにいる人にどっちの道を歩くのか聞くと、全員赤の太線を歩くと言います。じゃ私もー。

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奥に写ってるオランダ人夫婦とはオリソンから一緒でだったんですがいつも挨拶止まりでした。でもこの日「私達、ほんとよく会うわね」って初めてちゃんと話をしました。あと同じくオリソンから一緒のオランダ人のジュリーもここ最近話すようになりました。同じ時間を共有していくうちに壁がなくなっていくのは嬉しいものです。

さて、選んだ赤の太線はこんな道でした。
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平坦な道、好きです。後から聞いたらピンクの点線の方は距離が長いけど眺めのいい道だったそうです。ま、赤ですね。無理しません。
最近の体調はというと、足に関してはほぼ問題なし。歩き始めは膝が伸びなくて痛みが出るけど、一度歩き始めてしまえば大丈夫です。足がやられてしまうと元も子もないので、毎日入念にマッサージしています。

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こんな感じです。試合後のストレッチを欠かさないイチローの気持ちが分かるとか言ってみる。

ただどうしようもないのが背中で、治るどころか日に日に増していく痛みに悩んでいます。歩き始めて20分もしないうちに背中がつって、その後は5分おきに紐をゆるめたり、きつくしたり、腰だけで持ったり、落ち着きのない持ち方をしています。そしてすれ違う人に「ちゃんと持った方がいいよ」と注意されます。ほんとリュック選びを失敗しました。

ボルタレンが効くよと教えてもらったので毎日塗りこんでいます。
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薬局で8€位で売っています。確かに効く。けど荷物持つと一瞬で再発します。

それから想定外の悩みがもうひとつ。これです。
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真っ白のこれ。
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こいつめー!
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ポプラの綿毛です。鼻水止まらんがやー!
道端のいたるところに雪のように積もっています。花粉症とは無縁だったのですがポプラとは相性悪いみたいです。日本帰ったらコンビニのポプラ見ただけでかゆくなりそうです。だからローソンに行く。

でも足を痛めてリタイアした人もたくさん見てきたので今のところ毎日歩けているのはとてもありがたいことだなと思っています。このままなんとか最後まで持ってほしいです。あと誰も心配していないかもしれませんが肝臓もすこぶる元気です。

こんな話を書いていたら今日の目的地に着きました。
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今日は到着が早かったので、まだアルベルゲが空いていませんでした。
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暇なので向かいにあるバルで時間潰し。
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2軒並んでいるうちの向かって左のバルにしました。

この時5月下旬。TVでF1のモナコグランプリやっていました。

私がモナコに行った時にちょうどサーキットの準備をしていたので、見たことのある景色に親近感。モナコ自体には一切親近感沸きませんでしたけど。セレブ過ぎて一生縁のない国だと思いました。私はバルで立ち飲みできる国が好きです。

1時間後、チェックインしてシャワー浴びて、再び同じバルへ。今度はお昼ごはんです。

前菜はアンティチョークとハムの炒め物。

豪快な盛り付けですが歯ごたえがあってワインにぴったりの一品でした。そのワインですが“カテドラル デ レオン”。数日後に拝む予定の大聖堂の名前がつけられたワインでした。粋だねぇ。

メインはイカフライ。

イカフライがメニューに含まれているのは珍しいので迷わずセレクト。アブラー満足。

デザートはフランcon生クリーム。

完璧です。

食後の散歩。教会の上に何かいる…。


コウノトリでした。

高い場所によく巣をつくっています。ここには3つも。
旦那さんを運んできてくれるよう祈り倒しておきました。できれば1年以内にお願いします。

その夜。同じバルに3度目の来店です。もはや常連です。

フリータパス継続中。

お客さんはサッカーに夢中です。

大きな試合だったため、なんとアルベルゲの門限がありませんでした。サッカーファンに寛大すぎるスペインです。ビバ、フリー門限!!

パソコンがセーフモード以外立ち上がらなくなりました。
間延びした画面で見ています。でろーん。

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J.BOY

【巡礼22日目】El Burgo Ranero-Mansilla de las Matas 18.9km

今日も歩く距離が短いので気が楽です。1時間4kmペース(休憩込み)で歩いているので、20kmだと5時間程で終了します。私の衰えきった体力と気力だとこれくらいがちょうどいいです。25kmを超えてはいけません。超えるとると真っ白な灰になるだけです。もはや休日を取ろうとか早くサンティアゴに到着しようとか、そんな気持ちはなくなりました。いや、休日はちょっと欲しいけど。巡礼後に予定があるため、かけられる期間は限られていて1日休むとその20kmをどこかで補わなければいけないので毎日ちょっとづつでも歩いた方がいいかなと思っています。やっぱり休日欲しいけど。

本日の巡礼路。
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変わりなし。

映画『星の旅人たち』に出たというバルの広告。
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映画見てない。

誰かの像。
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遠くから見た。

そして目的地に到着。早いでしょ。

今日の巡礼者像。
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リアル。

今日のホタテ。
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それよりアルベルゲの看板が欲しかったです。かなり迷いました。

いろんな人に聞いてやっとアルベルゲにチェックイン。

まだ数人しか到着していなかったのでベッド選び放題でした。うれし。

アルベルゲに貼ってあった地図。訪れた巡礼者の国にピンが刺してあります。
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すべてではないんでしょうけど、これを見る限り圧倒的にヨーロッパが多く、意外と中南米もちらほら。アフリカとアジアは少ないですね。

各国の分析もいいですがバルの分析も大切です。

日曜日だったのでミサが終わってバルに流れてくる人達で賑わっていました。

もちろんフリータパス継続中。ショーケースに並んでいるタパスを1品選ぶと、それをサービスで出してくれます。

選んだのはイカフライ。揚げものしか目に入らない。

2軒目では手羽先の唐揚げ。

山ちゃんより風来坊系の味でした。うみゃー。
ちなみに店にいた客の半分は1軒目にいた客です。皆、コースがかぶってます。

3軒目では海老のフリット。揚げもの祭り開催中。

さらに隣で飲んでいたおじさんグループが「俺たち食べないから」とてんこ盛りのイカフライをくれました。まつりだまつり!

ひとまず胃に油の粘膜を張ったところで昼の部終了。今日は時間がたっぷりあるので残りは夜の部にとっておきましょう。ひるねだひるね!

一眠りして夜の部に繰り出そうと支度をしていると、韓国人の男の子が「アンニョンハセヨー」と声をかけてきました。「こんにちはー」と返答するとと突然日本語を喋り出す男の子。できるな。今、日本人のおじさんと夕食を作っているから一緒に食べませんかというお誘いでした。“揚げもの”と書かれたウチワを持ったサブちゃんの顔がちらつきましたが、せっかくの機会なので参加させていただくことに。台所に行くと、なんやらしっちゃかめっちゃかになってましたが、どうにかこうにかみんなでパスタをつくりました。
知ってました?巡礼に出て初めての自炊です。バルしか行ってなかったので。知ってますよね。

一緒にご飯を食べたメンバーは水野さん(63歳。話好き)、しゅんくん(大学生。話好き)、ソウくん(日本に留学経験のある韓国人。無口)の3人です。日本人に会ったのはヨシさんと別れて以来なのでかれこれ10日ぶりでしょうか。3人は同時期にスタートしてこれまでも度々顔を合わせていたようです。基本的に男の人が集まると競争意識が働くんでしょうね。「昨日は35km歩いた」「いや俺は40kmだ」「あいつは40km以上歩いたらしい」そんな話に始まり、次は足に出来たマメの数を争うようになります。

すごいすごい。

それぞれの巡礼物語を聞いていると、やたらテンションの高いスペイン人が話しかけてきました。水野さんの知り合いのオスカル。大の親日家だそうです。「日本語を教えてほしい」とのことで即席日本語教室が始まりました。



よくありがちな挨拶や数字を教えるくらいかと思いきやオスカルは本気でした。
次第に私達の知識では説明できない質問が飛ぶようになり、彼の本気度に応えられない情けなさ。昔、英語教室で「Theが付くものと付かないものの違いはなんですか?」と先生に質問したら「違いなんて知らない。付くものは付くし、付かないものは付かない」と言われたことを思い出しました。先生がそれ言っちゃだめでしょ。だけど私は素人なんで質問には「理由はない。そういうもんだ」で押し通しました。ごめんねオスカル。

代わりにスペイン語も教えてもらいました。中でも気に入ったのは“ポコ ア ポコ”(ちょっとづつ)です。なんかかわいいでしょ。他に私の好きなスペイン語は“ポルケ?”(なぜ?)と“ペロ”(でも)です。ただ単にパピプペポ行が好きなのかもしれません。

結局就寝時間まで賑やかに過ごし、最後はソウくんが泥酔という結末で終わりました。あんなに無口だったのにお酒って怖い・・・。


【巡礼23日目】Mansilla de las Matas-Leon 18.5km

今日は大都会レオンに向けて歩きます。
夕べの3人もレオンに行くそうなのでまたどこかで会いましょうと約束して一人先に出発しました。が、あっという間に水野さんとソウくんに抜かされました。毎日30km以上歩いている人達の速さは尋常じゃありません。その後、朝食を食べていると寝坊をしたしゅんくんがやってきました。そのまま話していたら結局レオンまで一緒に歩いていました。現在アイルランドに留学中のしゅんくん。この後、アイルランドに残るか、別の国にワーホリに行くか、日本に戻るか、いろんな選択肢に悩んでいて、それが眩しかったです。私の選択肢は生きるか死ぬかの2択です。

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人と話しながら歩いていると写真がほとんど残っていません。

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今日中に大都会が現れるの?というのどかな風景。

途中の村で昼食休憩をしていた水野さん&ソウくん組と合流できました。
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常に50m先を歩く二人。追いつけない。

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大回り歩道橋が辛い。直線で歩きたい。

そして出ました、大都会の証。
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バーガーキング!!!ただの看板なのにしゅんくんとひとしきり盛り上がりました。バーガーキングは巡礼者の発奮材料です。

あとナゾのキャラクター登場。
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ご当地キャラです。

レオンの街中に差し掛かろうというところになんと警察による巡礼者専用のインフォメーションセンターがありました。

街の地図をくれアルベルゲの場所や料金などを教えてくれます。大きな街は迷いやすいので本当に助かりました。ついでに「あのキャラクターの名前はなんですか?」と質問してみました。

答えは・・・。


















「レオン」でした。



無事アルベルゲにチェックインを済ませた後、みんなで観光に出掛けました。

かわいらしい色とデザインの建物が多くて雰囲気のいい街レオン。

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そんなレオンの一番の見所は大聖堂なのですがシェスタ(昼休み)で閉まっていたので、ごはんへ。

水野さんもしゅんくんも巡礼者メニューを一度も食べたことがないと言うことで挑戦してもらうことにしました。

メインのバカラオ(鱈)のから揚げ。祭りです。

メニューに満たされた後はお酒の飲めない水野さんと昨日の醜態を反省したソウくんは宿に戻り、私としゅんくはバルへ。大聖堂が開くまで待機です。

やっと開館時間になり大聖堂へ。

ここの大聖堂はステンドグラスが美しいことで有名です。ステンドグラスとモザイクが大好きなのでとても楽しみにしていました。フレスコ画は何度見ても“ふーん”で終わります。

教会の内部は入口から祭壇までステンドグラスで埋め尽くされていました。

思わずほぅとため息が出ます。

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ステンドグラスの持つ鮮やかな発色と物語性に見入ってしまいます。

お気に入りのステンドグラスはこれ。

人面草です。

とても素敵な教会なのに写真が少ないのはカメラの電池が切れるというマヌケをやらかしたからです。心のシャッターを押s・・・(以下省略)

教会を出ると中学生に囲まれました。
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修学旅行で来ているようです。一人、日本のアニメや音楽に詳しい子がいたのですが話の内容に1ミリもついていけませんでした。あぶさんの話なら5時間語れるんですけどね、ごめんなさいね。

夕食はまたみんなでバルへ。
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しし唐の素揚げうまし。

帰り道、レストランの中から手を振ってる人がいたので見るとロッド&スニョン夫妻でした。あの嵐のような日にホテルの受付で別れた以来です。「大丈夫だったかなっていつも話してたんだよ。元気そうでよかった」と喜んでくれました。いつもいつも心の支えになってくれる二人。また会えてよかったです。

それにしても昨日から今日にかけてずっと誰かと喋っていて、そんなの久しぶりだったたので少し疲れました。

最後はみんなと別れて一人でバルへ。静かな時間も大事。
明日からもポコ ア ポコがんばります。


好きなロシア語はピャーチ(数字の5)です。パピプペポ。
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