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Author:さー
愛知生まれの東京育ち。
旅と野球とお酒を愛する39歳。女。
フットワークの軽いインドア派。

2012年1月15日、世界放浪の旅に出発。
2014年12月23日、帰国。

行きたいところに行ったら最終的に世界一周になりました。

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丘を越えて

さて、山登りの時間です。

800kmの行程の初日に歩かなければいけないピレネー山脈ですが標高は約1400m。出発地点のサン・ジャン・ピエド・ポー(以下SJPP)は標高200m程なので標高差は約1200mです。世界中の6000mや7000m級の素晴らしい山を見過ぎたせいか(ほんとに見ただけ)1400mって低くないか?と思ってしまうのですが、初心者登山の登竜門、高尾山は標高600mなので、そう考えるとまぁまぁ高いのかもしれません。常日頃から目の前の坂さえ登りたくないと考えている人間にとっては、なかなかの試練です。しかも、この峠越えをした人から辛い、大変、地獄だったという話を聞くものですから気持ちはもう…。

ピレネー山脈を越えたところにはロンセスバージェスという町があり、SJPPから約27kmあります。山登りを含めて一日で27kmを歩くのは「自分、無理っす!」なので2日に分けて歩く予定です。一日目は登りの途中にあるオリソン、またはおじいちゃんに勧められたHUNTO(ウント)を目指し、2日目にロンセスバージェスに到着。これが目標です。

朝10時SJPPを出発。

SJPPは赤を基調とした街並みでとても可愛らしいです。

勢いよく出発したものの、そういえばお金がないんだったっとATMを探すのに30分かかりました。山登りに対するペース配分が分かっていません。

巡礼路にはこんな風にホタテマークや矢印が書かれているので、それを辿って歩きます。

かなり細かい間隔でマークがあるので迷うことはないはずですが、時々自信満々に間違った道を突き進んでいることがあります。風の吹くままに…とか言ってないでマーク通り歩きましょう。

街を出たところからいきなり急坂が登場。振り返るとこの急坂が今回の行程で一番キツかったかもしれません。

時々平坦な道はあるものの、基本的にはひたすら登ります。山登りですからね。ただ、道は舗装路ですし、なにより景色が素晴らしいので思ったほど辛くありません。than I thought です。私は阿鼻叫喚の地獄絵図を想像していましたから。時にマイナス思考も役に立ちます。


緑が大変きれいです。


美しい畑とその間に点々と見える小さな家。


5月の新緑の季節に歩いて良かったと何度思ったことでしょう。

ポツポツと歩いている人達もいるので安心感があります。ここはまだフランスなので「ボンジュール」と挨拶します。

ボンジュール


ボンジュール


そうこうするうちに道の途中に家が現れ、そこに"HUNTO"の文字が。おぉー!おじいちゃーーん!と思ったものの、まだ歩き始めて一時間半。12時ちょっと前です。
完全に物足りないです。「自分、まだやれるっす!」

次の目的地、オリソンまではあと3km。ここは歩きましょう。オリソンの宿は人気があるので泊まれるか不安ですが、なんとかなるはず。

その前に腹ごしらえ。

なんか荷物が重いなあと思ったら、バイヨンヌの駅前でおばちゃんからもらった特大のオレンジが入っていました。

山を見ながらオレンジ。自分の爽やかな行動に気持ちがついていけません。これから慣れるのでしょうか。

その後どんどん登りがキツくなっていきます。なんで私は歩いてるんだ?これを一ヶ月も続けるの?と疑問が横切り始めました。そういうことは登る前に考えようか。

SJPPから約三時間。曲がった道の先に突然宿が現れました。

ここがオリソンです。さすがに疲れた。寝たい。

レストランも兼ねて営業しているので従業員は大忙し。20分ほど待って手が空いたところで「今日泊まりたいんですが」と声をかけると「予約は?」との素っ気ない返答。「してません」と言うと「Full!!」の一声。そして、すぐさま他の客の対応にかかる従業員。食い付く私に「Full!!!!!」の追い打ち。
オーマイゴッド!略してOMG!!
ここで泊まれないとせっかく登った3kmを引き返してウントに泊まるか、山を越えて18km先のロンセスバージェス行くかの二択です。どっちも無理です。
さらに食い付く私に従業員が面倒臭そうに答えました。
「テントならあるよ」
OMG!!!どこでも寝ます。床でも道路でも。

忙殺の従業員と美味しそうにビールを飲む巡礼者を横目で見ながら大人しく待ち、すっかり体も冷えきった一時間後、やっとチェックインできました。何の事情か分かりませんが、用意されたのはドミトリーのベッド。テントじゃなかった。神様ー!!
私の後に到着した韓国系カナダ人のピーターも前日に予約メールをしたそうですが「三日前にしないと!」と怒られやはり待ちぼうけをくっていましたが無事ベッドをGet。オリソンは本当に人気なので泊まりたい方は、三日前までに予約必須です。
ドミトリー(夕、朝食付き)で33ユーロ。巡礼宿の中ではかなり高いです。でもピレネー越えに不安にある人は泊まった方が身の為だと思います。

たった三時間しか歩いていないのに、二段ベッドの上に上がる時、膝が悲鳴を挙げました。左足の指にはぷっくりと水泡もできています。山登りめー。
5分だけ温水シャワーを浴びられる専用コインをもらい、2日ぶりのお風呂。そしてシャンプーをバルセロナの宿に置いてきてしまったことに気付き愕然としました。水洗いでバッサバサです。

夕食の時間になりレストランに行くと、そこは欧米社会、又の名を白人社会、見事なまでに欧米人がズラーッと並んでいました。聞こえてくるのはほぼ英語です。挨拶しても軽く返答があるくらいで、みんなそれぞれのグループで話していて見向きもされません。人見知り旅人としてはこんなんが一ヶ月も続くのかしらと憂鬱です。

巡礼の始まりを祝してロゼワインで乾杯。

一人で。

と思ったら食事にワインが付いていました。

しかも飲み放題。少し減っただけであとからあとからワインが満タンになって出てきます。天国に来てしまったようです。

食事と同時になんとなく自己紹介タイムが始まり私の番になったので「日本から来ました。○○です。」と言うと「わぁ!」と数人から感嘆の声。反応良いじゃない。
なんでも輪を取り仕切っていた化粧ばっちりの大奥様が大の日本びいきで、なんと70回も日本に来たことがあるそうです。最初17回と聞き間違えて「まぁすごい!17回も!」と言ったら70回よっ!とすぐさま訂正が入りました。ちょこちょこお遍路も歩かれているみたいでいつか結願するのが夢だとおっしゃっていました。まぁすごい!
そんなわけで大奥様のお気に召したようで無事仲間入りすることができ、その後もなにかと可愛がってもらっています。

こんな雰囲気です。

食事は大皿で運ばれてくるので好きなだけ食べられます。

これはメイン。他にスープとデザートも付くのでお腹いっばいです。

巡礼宿の夜は早いので、夕食の後は寝るだけ。と思ったらピーターの爆いびきでなかなか眠れなかった一日目の夜でした…。

翌朝、見事な日の出と共に起床。

携帯の写真だと見事さが伝わらないのですが、眼下に雲海が広がり、その中から日の出が上がってきてそれは素敵でした。山登りしてる自分に酔いしれた瞬間です。

7:30朝ごはんを食べていざ出発。今日は残りの登りとすべての下り、約17kmの行程です。

足は完全に筋肉痛になりました。一日で痛みがくるなんて若いのかしら!と喜んでみましたが持ち越せないほどに痛みの容量が限界を越えているのかもしれません。


足を引きずりながら登っている人もいて2日目にしてみんなバッテバテです。でも登るしかないのです。

しばらく登ると丘の上にマリア像が。

穏やかな気持ちになったのも束の間、このピレネー山脈越えで一番の敵は登りだと思っていたら、とんだ大間違いでした。最大の敵は"強烈な向かい風"です。強烈な向かい風は背中で受け止めて追い風にすればいいさとも思ったのですが、背中を向けたらそのまま元の村に押し戻されてしまうので直接対決するしかありません。
体がぐらつき、平衡感覚がなくなり、立ち止まることも許されない、見えない敵に四苦八苦。無駄に体力消耗していきます。

そんな中、こんな看板。

誰が書いてくれたのか分かりませんが日本語に癒されました。ありがとうございます。

何もない場所にぽつんと移動屋台。ここでスタンプがもらえます。

売っているものもそれほど高くないのでショコラテを飲みました。オシャレなものを飲んでいますが、山とフランスがそうさせるのです。あと向かい風。

この先には十字架。

十字架の前に座っているのが爆イビキでお馴染み、朝青龍にそっくりなピーターです。靴擦れがひどくて最悪だーと嘆いているところです。

ここから舗装路がなくなり、山道に突入です。

この入口から山頂まで1~82まで標識が立てられています。こういうのを見ると考えることはひとつです。


星野ロード。


与田ロード。

ここらへんの道は木に囲まれているのでvs向かい風の構図がなくなりました。vs自分です。ヘドロのぬかるみにはまって動けなくなったり、石を踏んで足首がぐにゃっとしたり、一人でじたばたしています。

残雪もありました。

誰かが残したスノーマン。


やっと落合監督ロードまで来ました。

そして…ついに頂上!

82が頂上かと思いきや75でした。
眺めは…途中の方がきれいです。

あとは下るだけです。

中途半端な写真一枚しか残っていないのは、降りるのに必死だったからです。あとサラミ食べるのにも必死でした。がんばってるご褒美に20分に一回、自分にサラミを与えます。そうすると不思議と力が出るのです。


こうしてロンセスバージェスまで降りて来ました。散々大騒ぎしといてアレですけど、結構余力あります。「もう終わっちゃった!」などと思う余裕が。

過去5本の指で数えられるほどの山登り経験しかない私が今回のピレネー越えを総評してみると、小学校の時に無理矢理登らされた箱根の金時山と同レベルのように感じます。あの時も「死ぬ~死ぬ~」と大騒ぎしながらも、夜のキャンプファイヤーでは元気に歌を歌っていましたから。
普段山登りをする人にとっては藤山一郎の歌でも口ずさみながら軽快に登れるレベルだと思います。

そんなわけで余力はこちらに使います。

よーがんばった!

引き続き夕食も。巡礼者用コース(9ユーロ)を頼んでみました。

これはメインのパプリカに鱈のすり身を詰めたもの。スープとデザート、テーブルにボトルワインが置かれていて幸せな食事でした。

泊まったのはアルベルゲです。

ドミトリー10ユーロ。
アルベルゲとは巡礼者用のホステルです。ここは200床近くある大型アルベルゲ。改築したばかりなのか、とても綺麗でした。しかも入口やフロアごとにスタッフがいて、細やかな対応をしてくれます。
チェックインの時にベッド番号を指定されるのですが、何の因果か私の上の段に爆イビキと朝青龍にそっくりでお馴染みのピーターがやってきました。神様…。
そんなわけで2日目も眠れなかったのでした。ピレネー越えより辛いです。

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Comment

No title

もしかしたらピーターが運命の人かもね。

No title

山越え、お疲れ様でした!! 天気に恵まれてよかったですね。
まわりの景色が最高にいいですね。
日本とは比べ物にならないほど遠くまで見渡せて気持ちいいでしょうね。
ああいう景色を見てると休憩がつい長くなっちゃいますよね。

靴擦れの件は、誰もが通る道ですね・・・
靴擦れしない靴下を探して、みんな分厚くて高い登山用靴下にたどり着く。
世の中良くできてます(笑)

下りでヒザやられませんでした?
私は富士山登山の下りでヒザが大笑いして「コントか!」っていうくらいの大転倒しました。
死にそうな顔してたパーティーの皆が大爆笑してくれたからいいけど・・・痛かったなぁ。

No title

素敵な景色がいっぱいですねー!

さーさんのわくわくさせてくれる文章が臨場感たっぷりで、私も一緒に体験しているみたい☆

あーー想像筋肉痛になりそー!!

そしてとても清々しい気分になりました
(*´∀`*)♪


更新楽しみです♪

ピーター...

ピレネー越え、お疲れさまでした!
きれいな景色と味のある日本語の看板にほっとしつつ、
ちょいちょいワインが飲み放題なのに驚いています。
ピーター地獄はまだまだ続くのでしょうか...。
旅の無事を祈っています。

綺麗な景色ですね!
私もいつかやってみようかな。
さーさんの達成後の感想聞いてから考えようかな(笑)

トゥールーズやバイヨンヌは行った事があるので懐かしいです。
南の訛りにびっくりしたのが懐かしいです。

これからヨーロッパはいい気候でしょうね。
足腰より肝臓が心配です。
休肝日作ってくださいね!!

わー!緑一面の景色いいですね!

東京では見ることのできない景色だから、こういう風景を見ると心が洗われる感じがしますね。

たくさん時間があるから、歩きながらいろんな事を考えそうですね。
さーさんはどんなことを考えながら歩いてますか?

No title

シャンプーって、どうして忘れちゃうんでしょうかね。ゴールデンウイークに旅に出る度になくします。シャンプーの意思でしょうか。
ところで、結婚相手の候補に年配の方が多い気がするのは気のせいでしょうか。

>香織
生涯の伴侶<生涯の安眠です。

>Miyuさん
お天気はとても良かったですー!(向かい風以外)景色が楽しめなかったら、きっと心折れてましたね。フランスっぽくて素敵ー♡と、あまりフランスのこと知らないのに感動してました。
山登りグッズって高いけど、やっぱり欲しくなってしまうんですよねぇ。山ガールが流行るのも分かる気がします。
もはやどこか痛いのか理解できないレベルに全体がズッキーンとしています。特に休憩の後は歩き方が完全におばあちゃんです。一ヶ月前、何もないところでガクンッと膝が折れて顔面からコケ、背負っていたバックパックに押し潰されて起き上がれなかった時は一人で笑いました…。

>oyoさん
想像筋肉痛!新しい発想ですね!!
もしリアル筋肉痛になりたい時は高尾山二回連続登頂です。無駄に登ったり降りたりしてみてください\(^o^)/
今まで清々しさからかけ離れていたので、今回は爽やかな風をお届けしますよ~。山登りとオレンジが似合う女になるのです。乞うご期待。

>ビールさん
ワイン飲み放題なんですよ!この国なんなんでしょう?毎度毎度、食事の度に驚きと笑いが止まりません。私は生まれてくる国を間違ったのかもしれないと本気で考えているところです。
ピーター…それ以上の地獄が…。

>めがねさん
えぇ、是非達成後の感想でご一考を!私もまだ判断がついていないので…(笑)
バイヨンヌってご飯が美味しいんですよね!?今回は頭がピレネー越えでいっぱいだったので素通りしてしまいましたが、本来ならゆっくりしたい街でした。フォアグラ…。
そっか、南部には南部訛りがあるんですね。めがねさんと一緒にフランス旅したらおもしろそうだなぁ。

休肝日(゚ο゚)????そういえば一日も設けていませんでした(笑)

>サワノッチさん
日本の田畑の風景とはまた違いますよねー。物語の挿し絵のような景色ばかりで、毎日見ていても感動が薄れません。イタリア人は「飽きた」って言ってましたけど(笑)
毎日考える時間があり過ぎて、妄想癖がひどくなってきた気がするので最近は‘’どうやったら無心で歩けるのか‘’がテーマです(笑)

>しなもんさん
シャンプーをなくした時の地味な喪失感、分かっていただけて嬉しいです。なくすのはシャンプーの意思…と言いたいところですが、私達の物忘れ…ですね、多分。
私がすでに中年なので相手もそれ相応になりますよね(。-_-。)いくつでも構わないのですがある一定年齢以上はイビキがひどいという結果が判明したのでそこは回避したいです。是非とも。

No title

あら、夜行明けのピレネー越え、楽勝だったんですね。さすが!
秋の紅葉の時期に行こうと思ってましたが、新緑もいいですねー。

スペインに住み始めた頃、昼の定食にワインを頼んだらボトル1本出てきてびっくりしたものです。
2時間かけて飲みきりました。酒は残しません。

しかし、この夕食の光景はイヤだーーー!
自己紹介とかイーーーヤーーーー!

ピーターはさーさんの巡礼の重要なキーパーソンになりそうな予感がします。笑

バイヨンヌは確かハムが有名ですよー。
なのになんで覚えてないのかと思ったら、体調を崩して、何も食べれなかったのでした…

トゥールーズでは「パン」が聞き取れなかったので、旅のお役には立てなそうですが(笑)
さーさんと旅したら楽しいだろうなー!
下戸なので、お酒にお付き合いできないのが残念です(泣)

また綺麗な景色の写真を期待しております!

>Gさん
きっとGさんならビール片手にスキップして越えると思います(笑)
確かに秋も相当いいでしょうねぇ。次にいくなら秋に北の道、そう決めました(^^)/

フルボトルの洗礼、先日受けました。もちろん出されたものは残さない主義です。

この夕食、辛いですよね。無理ですよね。だからバルで一人酒してしまうのです。

ピーターは私の人生に登場しませんよ(笑)

>めがねさん
ハ、ハム!!私の大好物ー!!カルフールのサラミで妥協してる場合じゃなかったですね。くやしー。
トゥールーズでは中華料理を食べたのでフランス語いらずでした(笑)

飲めなくても安心してください。私が2倍飲めばいいだけの話です\(^o^)/

この先、景色の良い場所を通っていくので、もうちょっと待っててくださーい♬
非公開コメント

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