プロフィール

さー

Author:さー
愛知生まれの東京育ち。
旅と野球とお酒を愛する39歳。女。
フットワークの軽いインドア派。

2012年1月15日、世界放浪の旅に出発。
2014年12月23日、帰国。

行きたいところに行ったら最終的に世界一周になりました。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
カウンター
日本を出発してから・・・
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
フォトマップ
Instagram
写真
検索フォーム
QRコード
QR
World-Word-翻訳
英語English
韓国語 한국어
中国語 中文
フランス語 Franc,ais
ドイツ語 Deutsch
イタリア語L'italiano
スペイン語 Espan~ol
ポルトガル語 Portugue^s
Present's by サンエタ
RSSリンクの表示

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ワインレッドの心

【巡礼7日目】Estella-Los Arcos 21.4km

朝、教会の上に広がっていたクロス。


さぁ、今日ははりきってます。
この巡礼路で最も楽しみにしていた場所を通るからです。このために歩いていたと言っても過言ではないでしょう。

軽やかに歩き始めた一時間後。

これですこれ。
もう見えてきました。

小走りで駆け寄ります。

そして思わず抱きしめ…ませんけどね。人目があるんで。

この巡礼路脇にある水道。なんだか分かります?

水道の蛇口をひねると…



















ワインが出た!!!!!
オー!ゴーーーッド!!!!!

その名も"ワインの泉"
あとからあとからワインが湧き出てくるワインの泉です。
地元のワイン会社が巡礼者のために無料でワインを提供してくれているのです。スペインと書いて天国と読むらしい。

敬意を表しておしゃれなボトルを用意してきました。

あー幸せだー。今が朝の8時だということをのぞけば。

ニヤニヤしながら飲む→汲む→飲む→汲むを繰り返し誰よりもワインの泉を堪能。さて今日はここで寝ようかなと寝袋を広げ…たかったけどかろうじて理性が勝ちました。ギリギリです。
一家に一台、ワインの出る水道。そんな時代が来たらいいなと思います。
祈りましょう。

ガソリン満タンになり、その後はさらに歩行が軽やかになりました。スキップしてサウンドオブミュージックでも歌いたい気分です。





本日も緑が目に優しい。
視力0.04の私ですが0.08まで回復した気がします。視力確認表の一番上の大文字が見える日も近いです。


小さなお城のある町を通過。


馬に乗った人も通過。

ちなみに巡礼は徒歩の他に自転車と馬を使うことが認められてます。
交通手段、馬!!!
この人は地元のおじさんですけどね。いつかお目にかかりたいです、馬巡礼者。


私は徒歩でがんばりますよ。よく自転車軍団がものすごいスピードで横を通り過ぎますけどまったく羨ましくなくなりました。自分の足で立っていることが誇らしいので。きっと足軽兵もそんな気持ちだったのかもしれません。

ひたすら何もない場所が続きましたが、出ました巡礼者の味方。

移動屋台。


ガソリン再補給。
遮るものがない中、日光に照らされて歩いているので顔はすっかり日焼けで真っ赤です。あぁ取り返しつかない…。

でもこんな景色見ると許してしまいたくなります。



美瑛ですか。

そして14時、軽やかに目的地ロス・アルコスに到着。


アルベルゲは一つ目が満室だったのでこちらに決定。

一泊10ユーロ。
コンチータという女主人がやっている宿です。私のパスポートを見て、もっと話しを聞かせて!とプライベートルームに呼ばれワインやおつまみをご馳走になりました。ありがたき幸せ。いくらでも話します。

その後町を観光。観光といっても10分で充分な大きさです。

そういえば教会の内部の写真載せてなかったですよね。スペインの祭壇はゴージャスです。あとマリア像の顔が庶民的なものが多くて結構好きです。どこかで写真撮れたら載せたいと思います。

さて、観光第二段はBar探索です。
広場の一番端のお店にしました。といっても2軒しかないんですけど。それだけ小さな町です。

飲み物頼んでいると、そこに地元のおじちゃん登場。厨房に向かって「○○!」と名前を呼んで出てきたのは…まさかの日本人女性!!こんなところに日本人が!!びっくりです。巡礼で初めて会った日本人がこの小さな町の小さなバルだなんて。聞いたらバイトで働かれているそうです。

見立ててもらったおつまみ。

海老のフリットとオリーブ。


タラの煮込み、半熟卵乗せ。


イカフライ、ガーリックマヨネーズ添え。

胃袋限界です。あぁ、今日は朝から非常に良い一日でした。
同室のフランス人のおばあちゃんのイビキがすごかったことをのぞけば。


【巡礼8日目】Los Arcos-Viana 18.8km

もはや睡眠不足がデフォでそんな日々に慣れてきま…せん。寝たいです。でも、コンチータのハグをもらって元気に出発です。

可愛らしい村出現。

こういう村は恐ろしく人がいません。最初はシェスタ(スペイン特有の長い昼休み)か…と思っていたのですが何時に通っても人がいません。一日中シェスタのようです。

三時間ほど歩いたところで車道を横断する場所がありました。普段は巡礼者用の道を歩いているので、滅多に車道を通ることはありません。
渡り終える頃に背後で車がキキーッと止まり、中から声がしました。振り返るとコンチータでした。
どこかに買い物でも行ってたんでしょう。数秒違ったら会えなかったろうに、巡り合わせっておもしろいなと思います。車の中から飛ばしてくれた熱烈なキスを受け止めてまた元気に歩きます。

今日は昨日とうって変わって曇り空。

歩くのにはとても助かるお天気。


ただ写真映えしないので全然写真がありません。

ということで早くも目的地ビアナです。

今日は短かったので5時間ほどで到着です。最近はほとんど休憩もとらずに歩けるようになりました。最初の頃、20分に一回、荷物おろして、お菓子食べて、ぼんやりして…ってやってたのが嘘のようです。

ビアナの町の入口で二日前に会ったイボンヌと再会しました。イボンヌはパンプローナから歩き始めたのですが、初日にリュックの肩紐が切れ修理屋を探し直してもらっていたら時間がなくなって結局タクシーで移動したという、なかなかの運命を背負った10歳年上のドイツ人です。しかも昨日はアルベルゲでカメラを盗まれてしまったそうです。巡礼をしている人がそんなことをするなんて信じられる!?と憤慨していましたが、悔しい気持ちは痛いほど分かります。
巡礼者はほんとに良い人が多いですが極稀におかしな人もいます。泥酔しながら歩いているスペイン人とか、ハードドラッグやりながら異様なテンションで歩いているアメリカ人とか。ダメ。ゼッタイ。

そんなイボンヌは「巡礼を始めてからイビキで眠れなくて困ってるから今日はシングルに泊まる!」と意気込んでいます。120%同感。というわけで一緒に宿を探すことに。

お目当ての宿のシングルは 満室だったのですがツインが26ユーロだったので二人でシェアすることに決定。
お互い「イビキかかないよね?」という確認済みです。

一人13ユーロでこの快適空間が得られるのなら俄然アルベルゲよりホテルです。

きれいなキッチン付き。

使わないんですけどね。

さて観光の時間…と町に繰り出したのですがなんと教会まで閉まっています。

今日は日曜日でした…。


唖然。

開いてるのはバルだけ。そうバルだけ。

仕方ありません。行きましょう。仕方なくですからね。

1軒目。

手前のタパスはなんとフォアグラです。煮リンゴが添えてあり、フォアグラの上には岩塩がかかっています。こんな手の込んだタパスが200円程で食べられるなんて、やっぱりスペインと書いて天国と読むのでしょう。奥の海老も大変おいしかったです。

2軒目

芸術的なマッシュルームの三段重ねのタパスを頼みました。

3軒目

定番のサーモンです。

ここで一度宿に戻ってお昼寝。
そしてイボンヌと4軒目。

このお店は巡礼者メニューがあるので、店中巡礼者で大混雑していました。
巡礼者メニューとは、一皿目にサラダやスープ、マカロニなどの前菜から一品、二皿目に肉、魚料理などのメインから一品、最後にフルーツ、ヨーグルト、プリンなどのデザートを一品選ぶコースメニューです。飲み物は水かワインが付きます。これで10ユーロ前後なのでとてもお得感があり、巡礼者がこぞって食べています。
といってもスペインの普通の定食メニューも同じような感じなので、ただ巡礼者メニューと名前を変えているだけな気もします。

そんな巡礼者だらけのお店で私はビールのみいただきました。「あまりおなかがすいてないの」と言ったら周りの人が心配してくれましたけど、すでに三軒飲みに行ってることを知ってるイボンヌだけは心配していません。

隣に座ったフィンランド人のウーラは勤続10年のご褒美で半年間お休みがもらえ旅に出ているそうです。半年間ってなんだそれ。一年もらえる人もいるそうです。一年ってなんだそれ。この後5年働けばまた半年お休みがもらえるそうです。なんだそれ。勤労勤勉の国からやってきた私には理解しがたいフィンランドのシステムです。でも出来るならフィンランド人に生まれ変わりたい。

この店を出た後はみんなと別れて5軒目という名の1軒目の店に戻りました。

あまりにもタパスがおいしかったので最後にまた…と思ったのですが、全部売り切れていてサンドイッチしかありませんでした。もちろん食べましたけど。

バルは地元のおっちゃんの溜まり場なのでほとんど巡礼者は見かけません。

落ち着くなぁ。

それにしてもなんて一人酒のしやすい国なんでしょう。理想郷です。ユートピアです。スペインと書いてシャングリラと読むのかもしれません。

いいお酒とふかふかのベッド、イビキの聞こえてこない部屋で泥のように眠った8日目の夜でした。


一緒に新橋スペイン村をつくりませんか。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
今日もよかったらポチッとお願いします♪

教えておじいさん

【巡礼9日目】Viana-Navarrete 22.2km

巡礼に出て初めて熟睡できた朝。歩き始めてからずっと筋肉痛だった足が嘘みたいに軽くなっています。毎朝、起きて足を床に着けると痛みでまともに歩けず、クララが立った時のような歩き方でソロソロ歩いていたのですが、今日はスタスタッと歩けます。睡眠って大事。
イボンヌも「なんて素晴らしい朝なの!」と両手を挙げて喜んでいます。そんな彼女は次の大きな町までバスで移動してカメラを買うとのことで、ここでお別れです。この先は穏やかな巡礼になりますように。

クララは今日も歩きます。

いいお天気。
ちなみに今のスペイン北部の気温は日中は20℃を超えますが朝晩は8℃前後とかなり寒いのでフリースとダウンが手離せません。

道端に描かれているメッセージに励まされます。

「ブエン・カミーノ!」とは「よい巡礼を!」という意味です。地元の人から巡礼者に、巡礼者から巡礼者に掛けられる合言葉です。

歩き始めて2時間ちょっと。州が変わり、リオハ州に入りました。


と、そこに一軒の家が。軒先に座っているおばあちゃんが「スタンプ、スタンプ」と言ってきます。

そういえば巡礼路沿いに名物おばあちゃんがいると聞いたことがあったんですが、ここのようです。昔からずっと、コーヒーやお菓子を用意して巡礼者を迎え入れてくれているそうです。

ありがたくご接待inスペインを受け、スタンプももらいました。

気持ちのよいリオハ州のスタートが切れました。

ホタテマークのデザインも変わりました。



今や巡礼路は観光の目玉になっていて州によって力の入れ具合が違うので見ていておもしろいです。

リオハ州、最初の街は州都のログローニョ。美しい橋を渡り中心地に向かいます。

この橋を渡っていると次々にすれ違う人が「ブエン・カミーノ!」と声を掛けてくれます。タバコを吸いに外に出てきた会社員からスーパーの袋を提げたおじいちゃんまで、こっちが挨拶する前に言ってくれるのです。なんて素敵な人たち。素敵な街。

しかもリオハと言えばワインの産地!!

街中の案内図はボデガ(ワイン蔵)だらけです。えっと、樽マークに沿って歩けばいいんでしたっけ?

あぁ、このままだと別の聖地に着いてしまいそうです。


ワイン蔵の看板が目に入らないようにうつむき加減で教会の前を歩いていると「ソニャ!」と呼ぶ声がしました。一瞬通り過ぎかけましたが「あ、私のことだ…」と気付き足を止めました。

そうです私は今、ソニャと呼ばれているのです。

事の発端は昨晩イボンヌと行ったレストランで自己紹介をした時のことです。私の名前は外国人にまず覚えてもらえない非海外対応ネームなのでいつも「名前…なんだっけ?」と何度も聞かれるか、名前を呼ばれないかのどちらかです。
中国人みたいにイングリッシュネームでも持っていればいいんですが今さら「クララと呼んで」と言うのもどういう顔で言ったらいいか戸惑うもので普通の名前で押し通していたんですが、今回は巡礼中だし違う自分を見せちゃおうかなという浮わついた気持ちが出てきてしまい「じゃぁサーニャって呼んで。私のロシアンネームだから。」と言ったんです。あぁ、書いてて恥ずかしいです。二度と言いません。
そんな勇気を出して言った一言なのに、それすら彼らは覚えられず「ソニャにしましょう」となったのです。



ソニャって誰?



この時「ソニャ!」と呼んだのは半年間お休みをもらってるフィンランド人のウーラです。
「朝から歩いてるの?元気ねー。」と感心してくれたウーラは今日はすべてバス移動だそうです。「明日からはちゃんと歩きます」と手を挙げて誓っていましたがニヤリと笑っていたのでどうだか分かりません。

一緒に教会を見学してお別れ。


ソニャは歩きます。



こんな街を見るとどうしたらいいか分からないです。小さな広場にバルと薬局と売店がこじんまりと並んでいる、そんなところがいいです。東京帰れません。

街を抜けると森林公園のような場所をひたすら歩きます。

散歩やランニングをする地元の人とホタテ貝付けた巡礼者。装いの違いが顕著です。

では巡礼者はどんな格好しているかというとたいていこんな格好しています。

まんま抜け出してきたんじゃないかというくらいこの絵と同じ格好をしてる人もいます。よく日本人はガイドブック通りで…と言われますが欧米人だって似たようなもんです。ただ生まれ持ったスタイルの良さと根拠のある自信によってかっこよく見えてしまうのです。そこが大きな違いです。

かくいう私は上はユニクロ、下はH&Mというカジュアル界代表のような格好をしています。

世良公則みたいですけどパンタロンは履いてません。影でそう見えるだけなのでご安心ください。平成を生きています。

世良公則は歩きます。



かなり広い公園で抜けるのに一時間以上かかりました。

そして現れたのがこの道。


道沿いの金網に無数の十字架。

巡礼者が落ちてる木で作っていくんでしょう。あまり宗教色を感じない巡礼路ですがここは少しだけ神妙な気持ちになりました。

ぶどう畑とその奥に見える町が今日の目的地。



間違いなくいい町でしょう。

歩き始めて5時間ちょっと。13時に目的地到着です。

相変わらず人がいません。

宿は教会の目の前にある小さなアルベルゲにしました。

結論から言うと、この目の前の教会の鐘が夜中も30分毎に鳴り響き、その度にビクッとして起きてしまうそんな宿でした。もちろんイビキのオプショナル付きです。

さて本日の余暇活動ですが、考えてみたら最近、お酒のつまみばかりでまともな食事をしていなかったので今日はきちんとしたご飯を食べようと思います。

名前が気に入ったのでEl Molinoというお店にしました。今年の森野はどうですか。

地下のお店に入ると地元の人達のお昼時で大混雑。地上に人がいないと思ったらこんなとこにいたのねー。

前菜・メイン・デザート・飲み物付き10ユーロの昼定食です。

前菜はサラダ。パエリアにするか散々悩みましたが今日は体にいいものを食べるのです。偉いね。
そして見てください。飲み物を。
ワイン、フルボトルです。昼の定食に付いてくる飲み物がワインフルボトルってどうなってるんですか、この国。目の前に置かれた時は一瞬キョトンとなりましたが、すぐに頬の筋肉が緩んでいくのが分かりました。
これが日本だったら「見て見て!あの人、一人でボトル飲んでるー!」「やばーい!」「10年後、私もああなるかもー!」「やだー!」って後ろ指さされるんです。女子会やってるアラサーに。
でもここはシャングリラことスペインなので堂々と飲ませていただきます。サルー!

メインは豚肉のソテー。

日焼けしちゃったからビタミン取らないとね。

デザートはプリン。

チューブのまま吸えるほどの生クリーム好きにとっては最強のコンビです。


ごちそうさまでした。

お昼寝の後はバルへ。

このイワシの酢漬けがおいしいんですよ。疲れた体に染み渡ります。
今日も一日無事終了です!サルー!!


【巡礼10日目】Navarrete-Azofra 22.9km

今さらですがリオハ州の地図です。

点線が巡礼路です。
魅力あふれる街ログローニョを泣く泣く通過し、ナバレテでボトルワインを飲み干し、現在ベントサで「へぇ~こんなところ歩いてるんだ~」と感心しています。
地図もガイドブックも持っていないので、こういう情報は頼りになります。


私が持っている巡礼路情報はサン・ジャンでおじいちゃんからもらった、ざっくりとした全体の行程&高低表と、ざっくりとしたアルベルゲ一覧表のみ。これを毎朝出発直前に見て、どこまで歩くか決めます。あとは矢印とホタテマークに沿って歩いているだけ。樽マークにつられなければ無事目的地に到着です。

今日も真面目にAzofraという町を目指して歩きます。
どうです?この景色、見飽きました?



私はね、全く見飽きないんですよ。ヨールレリヒ♬

ヨーデル歌っていたらナヘラという町に着きました。

岩場の中に町がある不思議なつくりです。

ここのバルでお昼ごはん。
リオハのワインはロゼもおいしいらしいのです。

本当においしかったです。

再び歩き始め、再びぶどう畑。

あの雲はなぜ私を待ってるの?
と歌っていたらドドドーーッ!!と向かってくる者がいます。誰や!




山羊のユキちゃんではなくて羊のメイちゃんです。

押すな押すな!慌てるでない!


君達は間隔を開けるということを知らないのかね。


おしりかわいい。

そんな突然の来客が去った後は、しつこいけどぶどう畑。

ヨールレリレリヒ~♬

サンティアゴまで残り580km。

もう200km以上歩きました。これをあと3回繰り返せば…。

道のりは遠いです。


それからしつこいけど麦畑。

これはまだ若い麦。


まっすぐピンと立って毅然としています。

それが月日を重ねると

穂先が柔らかくなって風にうまく乗って気持ちよく揺れています。


そして最後には黄金色に輝くのです。
人生みたいでしょう?


こんなことを考えながら歩いてます。哲学の道inスペイン。

現実に戻りました。

歩きへんろ道inスペイン。なーむー。

こうして目的地に到着。

相変わらず人がいません。

アルベルゲはこちら。


廊下


な、なんと二人部屋。

最強です。このアルベルゲ最強。

ひとつ難点を言うならシャワー室が男女共同な上、更衣室がなかったことです。
シャワー室に向かっている時、男の人が前を歩いていたのですが、ドアを開けてすぐに閉めて戻ってきたんですね。満員だったのかなと思いながら私もドアを開けるとそこには上半身裸、パンツ一丁のおばちゃん4人が通路でお互いの体をマッサージし合っていました。ここ蒲田温泉ですか?
「あー入んなさい、入んなさい!」と手招きしてくれる乳丸出しのおばちゃん。
世界どこにいってもおばちゃんは最強です。

なでしこクララはそそくさとシャワーを浴び、飲みに出掛けました。

チキンのビール煮込みとワイン。

デザートは生クリーム。


この後バルで飲み直して宿に帰る途中。

10時近くになってもまだ明るいスペインの夜。 巡礼を始めて10日目が終わろうとしています。これをあと3回繰り返せばサンティアゴ…。

まだまだ道のりは遠いです。

乳丸出しまであと20年。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
今日もよかったらポチッとお願いします♪

幸せなら手をたたこう

ドタバタしていて更新が滞ってしまいましたが、何事もなかったかのように再開です。しれっとね。

【巡礼11日目】Azofra-Granon 21.9km

朝日と共に始まる一日。

爽やかです。実に爽やかです。

光が麦畑に当たって銀色にきらきら輝く瞬間。

どうですか、私も輝いていますか。そうですか。

今日も歩きましょう。
麦畑の中の一本道を。どこまでもどこまでも続く一本道を。

♪君の行く道は~果てしなく遠い~
P5141168-001.jpg

だのに~(だのに~) なぜ~(なぜ~)
※復唱の部分も一人で歌っています。



歯をくいしばり~


君は行くのか~そんなにしてまで~♪

『'14春-巡礼-』のテーマ曲です。
この麦畑は今まで歩いた中でも一番の美しさでした。毎日毎日同じことの繰り返しのようですが、昨日より今日の方がもっと素敵って思えます。
クサイですか。そうですか。

果てしない道の向こうに小さな町が見えました。

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダです。

大きな矢印に沿って歩くと旧市街に入ります。


中心部には大きな教会。

「教会に入るか、バルに入るか」という2択に悩んだ結果、教会に入りました。
どうですか、巡礼者みたいですか。巡礼者なんですよ。

理由はあれです。お土産屋さんにニワトリの置物がたくさん並んでいたからです。確か巡礼路沿いにニワトリ伝説で有名な教会があったようななかったような。もしかしてここのようなそうじゃないような。

入場料を払って中に入ると展示室。

この漢字を見て「なんかおかしいようなおかしくないような」と首をかしげてしまった私は社会人復帰できるのでしょうか。もう3年近くまともに文字を書いていません。どんどんバカになっていきます。

前に「スペインのマリア像は庶民的」と書きましたがこんな雰囲気です。

素朴でしょう。

展示室の隣に教会があり、入ると立派な祭壇がありました。


そしてこちらが町の名前にもなっている聖ドミンゴ。

両脇にニワトリが立っています。ニワトリ伝説の教会、ここでした。

この伝説とは『昔々、巡礼者の親子がこの町に来た時、息子に恋をした女性が相手にされなかったのを恨み、銀の盃を荷物に入れ無実の罪をかぶせました。息子は捕らえられ絞首刑になり、両親は悲しみの中サンティアゴまで巡礼を終えて息子の元に戻ると、なんと絞首台の上で聖ドミンゴに支えられて息子は生きていました。その話を役人にすると「そんな話はこのテーブルの上のローストチキンがニワトリになるようなものだ」と相手にしませんでしが、その時突然チキンがニワトリに変わり、高らかに鳴き声をあげ、役人は慌てて息子を絞首台から降ろしました』という話です。

分かります、突っ込みたいところがあるのは分かりますよ。でも大人の対応しましょう。ひとつ言えるのは、女は怖い。

このドミンゴさんがねぇ…なるほどねぇ…と思いながら立ち去ろうとすると、な、なにかいる!



檻の中に見えている小さな赤いとさかが分かりますか。生にわとりです。
ニワトリ伝説にちなみ、生きたニワトリの雄雌が1羽づつ祀られているそうです。(ストレスがたまるから一週間交代。ニワトリも楽じゃないね)
珍しいもの見させていただきました。

そんなサント・ドミンゴの町はとてもいい雰囲気で、ここで1泊してもいいかなとも思ったのですがまだ時間は11:30。終わるには早すぎるしバルに行くのも早すぎです。なので、もうひと踏ん張りしてひとつ先の町に行く事にしました。

と思って歩き始めたのですがやっぱりやる気が出ません。お菓子休憩です。

草むらに腰をおろしてお菓子をむさぼり、ふと気づきました。ここはもしかしたら絶好の道草ロケーションではないですか。
木にもたれて、帽子を目深にかぶって葉っぱをくわえて昼寝、、、そうです”絵に描いたような道草”を一度してみたかったんです。ここでやるしかない。

いそいそと支度をして、じゃおやすみなさいと寝始めた時。
向こうから女の子がやってくるのが見えました。

「Are you Japanese?」

「Yes...」

「Japonesa?」

「Si...」

「わー!日本人ですか?」

「はい」

この場面で初めて日本人巡礼者に会うという運命。私の道草…。

見事な三段活用で話しかけてきたのは大学を卒業したばかりの帰国子女、ゆかりちゃん。トレーニングのためにリュックにダンベル詰めて新宿を歩いていたという強者です。数日前「少し先に日本人が一人歩いてるよ」と聞いていたので「この人だ!」と思ったそうです。行動筒抜け。

こうして11日目にして初めて会った日本人巡礼者。せっかくなので道草は中止して、目的地まで一緒に歩くことにしました。

ちなみに巡礼者を国別に分ける(個人的統計による)と、多いのはやはりフランス人とスペイン人。ただこの2ヶ国は地元の利というか、勝手知ったる台所という感じであまり他の国の人達と関わらないんですよね。特にグループで歩いている人達とはあまり話す機会がありません。この二大勢力に続くのが、カナダ人、ドイツ人、イタリア人です。特にピレネーのあたりはカナダ人だらけで「なんの祭りですか?」と聞きたくなる状況でした。最近増えたのがドイツ人。どこもかしこもドイツ人。でも彼らは静かにしているので目立ちません。反対にオレオレ系ゴリ押しなのがイタリア人。あとなぜか多いのがアイルランド人。今まで旅をしていてアイルランド人に会ったことは一度もなかったんですがカミーノではやたら会います。他にもアメリカ人、オランダ人、ブラジル人、北欧系か多いです。アジア系では韓国人。クリスチャンが多いというのもあるし、カミーノはとても有名みたいです。少数派ではメキシコ、エクアドル、南アフリカ、ロシア、タイなどなど。逆に旅しているとよく会うのにカミーノで全然見かけないのがイギリス人とスイス人。それぞれの国での流行りとかあるのかなーとか見ていておもしろいです。年齢層は50~60代が圧倒的。マダム勢揃い。私なんてひよっこです。ペーペーしてます。
それと様々な国の人が一堂に会するこの場で見せる、各国の国民性もおもしろいです。分析結果(完全に主観的)は以下の通り。

・どこにいようと自国の挨拶を崩さない国民→イタリア人とフランス人。「チャオ~☆」「ボンジュール」「グラッツェ☆」「メルシー」。そこまで意地にならんでもと思う。反対にドイツ人が「グーテンターク」と言ってるのは聞いたことない。

・どこにいようとうるさい国民→イタリア人とスペイン人。消灯後、みんなが気を遣って物音を立てないようにしている中、平気で地声で喋っているいるのはたいていこの2ヶ国。朝もはよからうるさい。彼らには静かにする文化がないらしい。

・パックパックに国旗をつけてる国民→カナダ人とブラジル人。カナダ人はワッペンやピンバッジをつけてる人多数。というかカナダ人しかつけていない。ブラジル人はデカデカと国旗背負っている人多数。なんとなくキャラ的に分かる。

旅をしているとたくさんの人に出会って色んな考えの違いを学ぶ機会が多いですが、このカミーノ然り。特に普段出会うことの少ない「一般的な考えを持った白人の年配層」が占めているのも興味深いです。バックパーカーにありがちな“人に国境なし”的な考え方で突っ込むと火傷するかもしれません。自分達の生きてきた世界に他所様は簡単に入れないんだぞという意気込みが感じられる人もいますから。

はい、話が完全に逸れました。
そんなことを書いている間に今日の目的地グラニョンに到着です。

誰かと一緒に歩くとあっという間に着くものですね。


今まで泊まった中で一番小さな町かもしれません。アルベルゲは2軒のみ。

教会の中にある寄付制のアルベルゲに決定。

マットレスが隙間なくずらっと並んでいます。今晩の運命はいかに…。
チェックインをしていると近くにいた男性が「日本人?」と話しかけてきました。「うちのワイフも日本人だよ」と。驚いていると、そこに奥様登場。アメリカ人の旦那さんと一緒に歩いているヨシさん。まさか一日に二人も日本人に会うとは。

あとでゆっくり話しましょうと約束して、とりあえずバル探訪。



バルも2軒しかありませんでした。ワイン天国リオハ州はこの町が最後なので思い残しがないように飲みました。宿に戻ってからはヨシさん、ゆかりちゃん、私と年代の違う女3人でかしましトーク。母国語でわいわいやれる楽しい一時です。

そして夜には教会に泊まっているということもあり、初めてミサに参加しました。

最後に巡礼者は前に呼ばれて特別に祈りを捧げてくれました。

ここのステンドグラスは巡礼者が描かれていてとても素敵でした。

麦畑とぶどう畑とホタテ貝。まさに巡礼路の象徴です。

ミサを終えて外に出ると、もう一つのアルベルゲの前で歌を歌っている巡礼者達。

なんでしょう、この屈託のなさ。若干戸惑いを隠せない屈折者。

教会に戻ると夕食です。寄付制の小さなアルベルゲは夕食もみんなで作って食べるところが多いそうです。
協調性のなさと人と関わる面倒臭さから今までこういうのを避けて通ってきましたが、巡礼路ではできるだけありのままを受け入れてみようと思っています。みんなで夕食、食べましょう。

25人程の宿泊者と4人のスタッフ。席に着き、いざ夕食…かと思いきやまず自己紹介から始まります。端から名前と出身国を言っていきます。そして3人程言い終わると「みんなー!最初の人の名前は覚えているー??さぁ1番目から名前を言っていくわよ!!」と山手線ゲームが始まります。7人目が終わるとまた1番目から復唱。12番目が終わるとまた1番目から復唱。容赦ありません。これを25人終わるまで繰り返すのです。ごはん…。

やっと自己紹介が終わりいざ夕食…かと思いきや今度は「さぁみんな、外に行くわよ!レッツゴー!!」と容赦なく外に出されます。着いたのはすぐ近くのパン屋。そしてパン屋の女主人がこう言います。「今、あなた達のチキンを焼いているわ!もし食べたかったら、国ごとに1曲づつ歌わなきゃダメよ!」

なんの罰ゲームですか?

こうして国別歌合戦がパン屋の前で繰り広げられるのです。

歌を歌わされる教会があるよとは聞いていたのですがまさかこんな設定とは。歩きながら「知床慕情」を練習してきた成果を見せる時がきてしまったようです。

私「なに歌います?」
ヨシさん「“幸せなら手をたたこう”でいいんじゃない」
私「ですね」

こうしてチームJAPANは幸せなら手をたたこうを披露し事なきを得ました。いやぁ今日という日に日本人に出会えたこと、本気で感謝します。神様ありがとう。

全員が歌い終わりいざチキン…と思いきや選抜メンバーが店の中に呼ばれ、しばらくしてから出てきたと思ったら

カツラかぶって出てきました。

あれ、私ちゃんと笑えているかな。

教会に戻ってからもスタッフによる長い挨拶があり、その間何度もヨシさんと目が合います。ごはん…。
結局集まってから約1時間後、食事スタート。

大変おいしかったです。みんな黙々と食べました。
全員で食器洗いをした後は「希望者は秘密の扉から教会に入ってお祈りタイムよ!」と言われましたが希望しませんでした。寝ます。おやすみなさい。


【巡礼12日目】Granon-Villafranca Montes de Oca 28.3km

夜中、なんかすごい音がするなと思って目を醒ますと、目の前におじさんの顔があって、私の顔に向かってゲホゲホ咳き込んでいました。うぉーおじさんの唾、めっちゃ受け止めてる!!しかもすごい痰がらみでノドがグルグル言ってます。いますぐ吸引したい。結局おじさんの痰がらみの咳は朝まで続き、今日も寝不足でぼんやりです。相変わらず引きが悪いです。

眠れないので今までで一番早い6時半に宿を出たのですが、早起きは三文の得とはよく言ったものです。素晴らしい光景が目の前に広がっていました。

朝焼けの中の満月



朝と夜が同居する空。

しばらくすると反対側からは眩しいほどの朝日が昇ります。

今日もがんばれそうな気がします。

巨大な牧草ロールを横目で見て


万国旗の中に日本の国旗があるのを確認して


誰もいないところで歌い


ホタテマークについていき


巡礼者を迎え入れてくれる町に心が明るくなり


甘いものを頬張り


そして歩く。


食べながら


歩く。


歩いても歩いても目的地に辿り着かず、


最後には足が動かなくなった。


今まで最長の28㎞を歩いたこの日

町に着いた時には喜びも達成感もなく、ただただ疲労困憊でした。

3つ星ホテルに付いてるアルベルゲ。

洗濯しても絞る力が残っていない。

けどバルに行く力は残っている。不思議。

命の水ですから。

宿に戻ってからは一歩も外に出たくなくて、夕食はホテルのレストランで食べました。

レンズ豆のスープ。


牛肉のステーキ。がっつりがっつり。

食後は偶然また同じ宿に泊まっていたヨシさんと女二人でワインを飲みました。結婚20周年のお祝いでカミーノを歩いているヨシさん夫婦。結婚したいきさつやアメリカで暮らし始めた時の話をしてくれている中「旦那がね、昔から変わらず優しいのよ。歩き終わったら必ず『よくがんばったね。えらいね』って言ってくれるの。自分だって重たい荷物背負って大変なのにさ。だから“この先20年、この人といれますように”って神様に祈りながら歩いてるの」とポツリと言ったヨシさん。旦那さんも素敵だけど、そんな風に思えるヨシさんも素敵だなって思いながら聞いていました。いい夜でした。


【巡礼13日目】Villafranca Montes de Oca-Atapuerca 19.3km

もう体が重くて重くて仕方ありません。足もどこか痛いのか分からないくらい全部が痛いです。もう30㎞歩くのはやめようと思います。細く長くがモットーです。でも人生は太く短くがいいです。

まったく疲れが取れていない中、今日は朝から山登りです。

じゃ、じゃぱん??と二度見してしまいましたが全然関係ないようです。

面白みのない山林の中をひたすら歩きます。


えげつない坂。

奥に見えているのが上り坂です。えげつな。

で、到着です。上記の写真からここまで5時間歩いてます。

もはや写真撮る気力もなかったのです。

昨日と比べるとあっけない早さで着いてしまったのでまだ宿が開いていません。アルベルゲのチェックインが始まるのは12時~13時頃なのです。みんな庭でぶらぶらしてますが、そこにまたもやヨシさん夫婦発見。いつも朝早く出発するヨシさん達は一番乗りだったそうです。さすが。


チェックインまで時間があるのでバルに行ってお昼ごはん。

このフォークの刺し方、スペインではよく見かけますが日本だったら怒られます。
通りがかりの人に君はサンドイッチとオムレツ両方食べるのかね?食べ過ぎじゃないのかね?と余計なお世話焼かれながら完食。

そしてチェックインしてシャワーを浴びた後はバル偵察。

豚肉の煮込みとオリーブ。

それから明日ブルゴスからアメリカに帰ってしまうヨシさん夫婦と一緒に夕食。長い休暇が取れないので2~3年かけてサンティアゴを目指すそうです。

美しいサラダ。


Hakeのグリル。

この先の巡礼路でヨシさん達に会えないのかと思うと淋しいです。私が腹の中に溜め込んでいたことをポンポンと小気味良くぶった切ってくれたり、山登り知識ゼロ、準備不足の私に必要な物品を分けてくださったりと何から何までお世話になりました。またいつか会いたいです。そしてこれからもお幸せに。

それにしても食べ過ぎじゃないのかね?

スペインがW杯で負けた日、バルでTVを見ていましたがお通夜でした。
日本はどうですか。残念でした。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
今日もよかったらポチッとお願いします♪

未練じゃないか

【巡礼14日目】Atapuerca-Burgos 21.2km

羊も眠る朝。

巡礼者は歩き始めています。
早い人は6時前から、そしてほとんどの人が6時半~7時には出発します。7時過ぎてもノロノロ支度している人は相当なのんびりやさんです。
ま、私ですけれども。
巡礼を始めた当初はアルベルゲ争奪戦を勝ち抜くために早く出発していたのですが、最近はのんびりモード全開です。たいてい最後の5人枠に入っています。でもその5人の中では一番に出ます。4人を尻目に余裕綽々な態度で「ブエン・カミーノ!」と言って立ち去ります。そして一軒目に見つけたバルで朝食を食べている間に残りの4人に抜かされるのです。

巡礼路を歩いているとアリとキリギリスの話をよく思い出します。

今日もアルベルゲを出て20m先のバルで呑気に朝ごはんを食べているとフランス人のヤニックが店の前を通り過ぎました。ヤニックはあの世界一健全な山手線ゲームを耐えた抜いた、じゃなかった楽しんだ仲間です。
笑顔で手を振り見送ります。
そしてごはんを食べ終わって外に出ると、20m先のベンチでヤニックが朝ごはんを食べていました。この人も相当なのんびりやさんです。お互い宿を出て30分近く経っているのに、まだ40mしか進んでいないのです。
結局、同じ歩調になりそのまま2時間程、一緒に歩きました。

ヤニックはアルプスに囲まれた人口400人の村で生まれ育ったハニカミやなイケメンでスキーのインストラクターをしています。

どん曇りの寒い朝に麦わら帽子。

そんなヤニックはこれから世界一周の旅に出るそうで、そのワクワクした感じがとても可愛らしかったです。一番楽しみなのはインドなんですって。純朴な青年がどうなってしまうのか私も楽しみです。

二度目の朝ごはん休憩で別れ、その後は一人で歩きます。その間、オリソンで一緒だったカリフォルニアの呑んだくれおじさんと再会。やはり一人は足を痛めて帰国しまったということで二人組になっていました。それからスニョン夫婦にも再会!(旦那さんの名前はロッドと判明)ここ5日間程ぱったり会わなくなっていたので感動のご対面でした。やはりスタートが一緒だった人達とは絆が深い感じがします。お互い励まし合いながらピレネーを越えた仲間ですから。ちなみに朝青龍にそっくりでお馴染みのピーターは一日早くブルゴス入りしてカナダに帰ってしまったようです。さよならピーター。
巡礼路は出会いと別れの繰り返しです。

しばらく歩くと飛行場が見えました。

そういえばヤニックが「今日は途中で道が二手に分かれるんだよ。一つは眺めがきれいな道、もう一つは飛行場の横を通る単調な道」と教えてくれましたっけ。「じゃ、きれいな道を選ぶわー!」と言ったのは誰ですか。私です。どう見てもこれは飛行場の横です。

さらに歩いていると、後ろから来た知らない人が横に並んだかと思うと突然カメラを取り出して写真を撮ってきました。ついでにツーショットも。誰ですか。アメリカ人のザックです。19歳。若者のノリということで許してあげましょう。
高校卒業後にレストランでバイトしながら貯めたお金で旅行をしているそうです。アメリカ→パリ→スペイン→北京→アメリカ。これで世界一周だよ!と話していてほほえましかったです。やっぱり“世界一周”というワードに、みな憧れるんですね。どうしてカミーノ歩いているの?と聞くと、来年お母さんが歩くかもしれないから僕が先に歩いて情報を教えてあげるんだと言っていました。
ええ息子や。

結局そのまま2時間近くザックと歩いて今日の目的地ブルゴスへ。街に入ったところでアイルランド人5人組も合流。街中にあるバーガーキングの看板に膝まずき両手を挙げて「バーーガーーキーーーング!!」と雄叫びをあげるアイルランド人。分かる、その気持ちすごく分かるよ!!ついにやって来ました大都会。ブルゴスはパンプローナ以来の大都会です。


大きい街は中心地にたどり着くまでが長い。

やっと着いたアルベルゲ。
fc2_2014-06-25_21-20-22-685.jpg
チェックインを待つ長蛇の列です。

部屋はとても綺麗。これで5ユーロ。
fc2_2014-06-25_21-22-20-861.jpg
アルベルゲでは南京虫注意と聞いていたのですが、最近、どんどん建て替えられているようで今のところ心配無用です。

さて、ブルゴスの見所といえば大聖堂。セビージャ、トレドと並ぶスペイン3大カテドラルの一つがここにあります。

アルベルゲの目の前に見えています。ですけれども、他に探している場所があったので後回し。

広場では花祭り?が開催中。

でもここじゃない。

嗅覚を頼りに歩き、目的地発見。

愛しのバル通り。
右も左もバルバルバル。ばるるです。血沸き肉踊ります。

まずは端から行きましょうか。


今日も1日元気に歩きました。

乾杯!

一瞬でなくなってしまったので2杯目は隣のおじさんが飲んでいたのと同じものを注文。

マルティーニというカクテルだそうです。
大都会でカクテルを飲む自分。悪くないよ。

二軒目は向かいにあった歴史のありそうな古いバル。

てんやわんやの大盛況。そんな中、無駄のない動きで次から次に来るお客さんの注文を受け、お酒をつくり、タパスを出し、勘定をするバルの従業員。スペインで一番の働き者です。彼らの働きっぷりを見ているだけでお酒がおいしくなります。


右はタコ、左はムールやマテ貝の酢漬けです。このお店はキング・オブ・バルinブルゴスに認定しました。

続きましてはこちらのお店。

海老天が目に入ってしまったものですから。


えびふりゃぁ、うみゃー。

はい、四軒目。



いかふりゃぁ、うみゃー。

あれですね、酒場に入って1杯だけ飲んでさくっと次の店に行くのは粋でいいですね。常々、粋か粋じゃないかで生きていきたいと思っているのでこんな飲み方ができて大変気分が良いです。

気分が良くなったところでそろそろ観光です。大聖堂に入ろうと思ったらクレデンシャル(巡礼手帳)があれば半額とのこと。じゃ、取ってきますわーとアルベルゲに戻る途中に罠が。





5軒目。

うっかり引っかかってしまいました。
そんな場面をスニョンに目撃され「サちゃん(ソニョンはこう呼ぶ)また呑んでる-!」と指差されてしまいました。そうだよ、また呑んでいるんだよ。

スニョン達もこれから大聖堂に行くということで一杯呑んだ後、クレデンシャルを取りに戻って一緒に大聖堂へ。

上から人間が降りてきました。なんだかよく分からないイベントやってました。

こちらがスペイン3大カテドラルのひとつ。

さすがに立派。

中も広い。



それぞれの礼拝堂はミュージアムのようになっています。




河村隆一を思い出したところで観光終了です。

アルベルゲに帰りましょう。




帰り…ま…





せん。6軒目。ちょっとオシャレなバル。


fc2_2014-06-25_21-38-26-265.jpg
バルの床に紙くずが落ちているのは人気店の証なんですって。お客さんがわざと落としていくそうです。

7軒目。

あぁこの街に来てよかった。心底幸せな気分です。

もっともっとバル通りの売上に貢献したかったのですがアルベルゲには22時門限という健全なルールがある故、夜遊びは出来ません。ベッドにもぐりこんだ後、外から聞こえてくるはしゃぐ声がうらやましくてなかなか寝付けなかったブルゴスの夜でした。


【巡礼15日目】Burgos-Hornillos del Camino 20.5km

非常に迷いました。ブルゴスを出るか、残るか。気持ちは99%残りたかったのです。ここまで休みなく歩いてきて休養が欲しかったという理由は建前で、本心はあのバル通りに未練たらたらでした。私の心と肝臓はバル通りに持っていかれてしまったのです。今晩もまた飲み歩きたい。

でも結局歩き始めました。
自分の欲望のままに生きるのは粋じゃないので。
さよならブルゴス。次に来る時は観光客として思う存分呑んだくれます。あぁ欲まみれ。

こうして気持ち置き去りのまま今日の巡礼がスタート。とぼとぼ歩きます。

芸術的な目玉焼きトースト。


10Km程歩いたところに町があり、また10時だというのに結構な人数がアルベルゲが開くのを待っていました。みなさん、大都会の後はやる気がでないようです。私はブルゴスに近い場所にいるのが辛いので、先に進みます。どんだけ惚れてるんだ、ブルゴスに。


とぼとぼ。

祈りをこめて積み上げられた石。




それにしても暑いです。途中、水汲み場が少なく焦りました。これからはもっと大きいボトル持って歩かなければ。

何度も休憩しつつ、やっと石造りの雰囲気が素敵な小さな村に到着。ここが今日の目的地です。


村の入口にあったアルベルゲに入ってみると最後の1ベッドとのこと。あぶなー。

のんびりもほどほどにしないといけません。

1軒だけあるバルの前には巡礼者がずらり。

ここ以外、行くところないですからね。


行くとこないんでね。

夕食はアルベルゲで食べました。なぜならメニューの中に『パエリア』の文字が燦然と輝いていたからです。米ー!!

これです、これ。大皿パエリア登場。スペインで初めて見ました。


もちろん美味しい。最高に美味しい。

一緒にテーブルを囲んだメンバーはフランス人3人、ドイツ人2人、スペイン人1人、アイルランド人1人、アメリカ人1人でした。まさに巡礼路の縮小図。全員初対面…と思いきやスペイン人のおばちゃんは私の事を知っていたらしく「ほら、あのイビキのうるさかったアルベルゲで同じ部屋だったじゃない!」と説明してくれましたが、毎日うるさいので区別がつかないのです。ごめんなさい。
フランス人の1人はもう巡礼路を歩くのが7回目だと言い、さらに今回はサンティアゴに着いた後、自分の家まで歩いて帰るそうです。時々反対方向から来る巡礼者に会うのですが、そういうことだったんですね。そんな話しをしていたら「君は日本まで歩いて帰らなきゃいけないんだよ、はっはっはっ!」と話しのオチに使われました。いやいやと言いつつ、それも悪くないかなと思っている自分が怖いです。
ダメ、ゼッタイ…。

カメラの液晶画面を割ってしまいました。泣きたい…。
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
今日もよかったらポチッとお願いします♪

聖☆おねえさん

【巡礼16日目】Hornillos del Camino-Castrojeriz 20.5km

今日も日の出を拝みました。
P5191558.jpg
巡礼路で一生分の日の出を見ている気がします。
日本で日の出を見ると言ったら、土曜の朝に築地に行く時くらいなものでしたから。八千代でチャーシューエッグ定食にするか、鳥藤で鳥めしにするか、いやいや吉野家1号店で牛丼つゆだくにするか、そんなことを考えながら自転車を漕ぐ朝5時。東京湾に昇る朝日も美しいものでした。

P5191564.jpg
今日もパエリアに出会えるか、バルのたくさんある町か、ブルゴスを超えられるか、そんなことを考えながら歩く朝8時。人間はそうそう簡単に変われません。


“ブルゴスを過ぎると退屈な農道が続きます”と誰かが持っていたガイドブックに書いてあった通り、目を見張るような景色は少なくなり、単調な道をただ黙々と歩きます。

その時、早足で横を通り過ぎる男の人がいました。顔をあげチラッとその人を見て挨拶して、また目線を落と…



せなかったー!!!



きれいな二度見しました。
え?え?今、なにか、不思議なものを見たぞ。



その人はバックパックの横にぬいぐるみを差し、頭には羽飾りと花飾りをつけた帽子をかぶっていました。



素敵なおネエさんの登場です。
おうおうこれはおもしろいことになったぞ。早足で追いかけます。

すると前方で写真を撮っていたおネエさんがくるりと振り返り、おもむろにカメラを指さし、私に向かって叫びました。
「キャノン、トレビア~ン!!」
おうおう私も応えねば。
「帽子、トレビア~ン!!」
「カメラのバッテリー、トレビア~ン!!」
「ぬいぐるみ、トレビア~ン!!」
「あ、このバッテリー中国製だわ。ノートレビア~ン!!」
「ほんどだ。中国製ノートレビア~ン!!」

なんか仲良くなりました。

フランス人の彼、いや彼女とは共通言語がなかったのでジェスチャーとニュアンスで会話をしながら一緒に歩きました。「どうしてカミーノを歩いたのー?」「“THE WAY”(邦題:星の旅人たち)を観たら、憧れちゃってー☆」というキャピキャピした会話です。女子っぽいでしょ。二人ともババァですけど。

しばらくして、そういえば名前を聞いていなかったなと思って尋ねました。

「名前なんて言うの?」
「クリスチャンよ」


クリスチャン


クリス…



えぇーーーーーーー!!!!!クリスチャン!!!!!


衝撃の事実が発覚しました。

思い出してください、前日の夕食の模様を。パエリアに興奮していたあの夜です。
fc2_2014-06-25_22-00-19-102.jpg
正面に座っているのがクリスチャンです。そう、私は前夜クリスチャンに会っていたのです。
しかし、この時のクリスチャンは黒ぶちメガネに緑のジャージを着て、うつむきがちにご飯を食べる大人しいおにいさんでした。それが今や華麗なレディに変身。まさかの同一人物。気付かなくてごめんなさい。なぜ私を見てすぐに日本人だと分かったのかやっと理解できました。

そんなクリスはかなりの早足なのでついていけなくなり途中でさよなら。と思いきや少し先のバルで待っていてくれました。

さらに「わたし、ジェントルマンだからっ」と朝食をご馳走してくれました。
素敵なフランス紳士、いやマドモワゼルです。
トレビア~ン。

いい出会いがあると足取りも軽やかになります。
昨日と比べて気温も低く、とても歩きやすい1日でした。
P5191580.jpg
遺跡の下を通過。

そして今日の目的地に到着。
P5191593.jpg
丘の上の遺跡と立派な教会がお出迎え。

今年できたばかりというアルベルゲにしました。今日は余裕の到着。

久しぶりにベッド下段をゲットしました。ベッド指定制のアルベルゲだと巡礼者の中では若い部類に入ってしまう私は問答無用に上段を割り振られることが多いのです。いやいや私、中年ですから。結構辛いのよ。早い者勝ちで自由にベッドを選べるアルベルゲだとホッとします。

小さい町ですが観光マップがありました。

レストランとバルの位置を確認。

最近町ごとに必ず見かける巡礼者像。


誰もいない広場。



マクドナルドのピクルスを抜いて食べていた人間とは思えない程、ピクルスが好きになりました。


マティーニに添えてあるオリーブを残していた人間とは思えない程、オリーブが好きになりました。


肉肉魚肉魚で暮らしていた人間とは思えない程、野菜を食べるようになりました。(決して好きではない)


成長したな、私。


さて、夕食は今日もアルベルゲで食べました。今日の殺し文句は「自家製サングリアが飲めるよ」です。お酒の誘いは断ってはいけないという格言があった気がします。あれ、なかったかな。
fc2_2014-07-06_11-00-27-051.jpg
奥に見えているのがしょうがスープ。寒い夜に食べるそうです。メインはトルティージャ(スペイン風オムレツ)。
サングリアも変なクセがなくて美味しかったです。
年齢層が高かったので落ち着いた食事の風景でした。この時までは。

食後、アルベルゲオーナーのホセが登場し、突然ワインの作り方講座が始まりました。この宿、昔はワイン醸造所だったようです。お皿ばっかり見ていたので気づきませんでしたが頭上には葡萄を搾る機械が。

半ズボン履いているのがホセです。テンションの高い熱血漢。つまり松岡修造系です。

熱弁をふるうホセ。もう止まらない。

誰かがおしゃべりしていると「ちょっとそこ静かに!」と注意が飛びます。注意されたフランス人がムッとしていてもホセはお構いなし。ハート強いです。

ホセに指名された人がこの搾汁機を回します。

私もありがたくご指名にあずかり回してみましたが、自分の目が回りました。
ホセは「もっと回せ!もっと!」とハッパかけてくるわ、「フォト!フェイスブーック!!」と叫ぶわ、でも頼んだ写真は全く取れていないわでなかなか自分勝手な人です…。でも満面の笑みで言われると憎めないのです。愛すべき自由人です。

結局、私語禁止のワイン講座は延々1時間も続き、最後にオルーホ(グラッパ)で乾杯し終了。

修造はTVで見ているくらいがちょうどいいです。


【巡礼17日目】Castrojeriz-Fromista 25.5km

出発前、お世話になったホセにお別れを言いにいくと「ちょっと待って!」と一度引っ込んでから、一輪の野花を手にして現れました。「これを君に」と花をくれるホセ。ほ、惚れてしま…わないけど、すごく嬉しかったです。やっぱり愛すべき自由人です。



クリス姉さんを見習って女らしさを忘れないようにしたいと思います。

その15分後、町を出たところで呆然とする図。
P5201606.jpg
目の前の丘を登らければいけないことに気付いたからです。登るなら3日前に言ってもらわないと。

景色はすごく綺麗なんですが。
P5201611.jpg
疲れがたまりにたまってきている今、なかなか足が進みません。

やっと頂上。
P5201612.jpg

丘の向こうにはこんな景色が。
P5201617.jpg
登った甲斐がありました。この道がサンティアゴまで続いているんだなぁ。


世良公則がんばります!

がんばれない時は肉。

奥のテーブルに座っているおじさんはボトルワイン呑んでいました。まだ朝9時ですけどね。見習わなくては。

今日は少し距離が長いので寄り道しないで歩かないといけません。
P5201633.jpg

P5201642.jpg
手が届きそうな雲。

fc2_2014-07-06_12-34-08-679.jpg
舌の根も乾かぬうちに寄り道。

最後は珍しく運河沿いをずっと歩きます。

水のある風景、好きです。

fc2_2014-07-06_12-30-38-990.jpg


水門の上の細い橋を渡ると、今日の目的地の町が見えました。

fc2_2014-07-06_12-31-29-438.jpg
がっらーん。

到着が遅かったのでベッド上段しか空いていなかったけど、無事アルベルゲにもチェックインできました。もはや部屋の半数以上が顔見知りです。

町をぶらりと歩いてみましたが、タパスの置いてあるバルがなかったのでレストランへ。

“ブラックライスwithオクトバス”と描かれたメニューを頼んでみたらイカ墨パエリアでした。いろいろ間違っていますがおいしかったので良しとします。

なんだか平和な1日でした。
相変わらず夜はイビキ騒音に悩まされていますが、それでもだいぶ眠れるようになってきました。成長したな、私。


とこの時までは思っていました。そう、翌日、あの男に会うまでは…。


今の気分は鳥藤でポンジリ丼。いや、井上の中華そばか!
にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
今日もよかったらポチッとお願いします♪
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。